※ 2021年3月5日(金)の時点。
カマタマーレ讃岐 ・・・ C+
→ J3に降格して3年目になるが過去2年間はいずれも下位だった。2019年は14位で、2020年は16位。J3でも結果を残せないもどかしいシーズンになった。望月一仁監督が退任してGMだった上野山信行氏が監督に就任したがトップチームを率いるのは初めてとなる。G大阪の育成部門や強化担当として手腕を発揮してきた上野山GMのトップチームの監督就任は「どちらかというと消去法的な選択である」と言える。
監督のなり手が見つからなかった末の監督人事だと思うが「成績不振→上野山信行氏の退任」というのは避けたい。監督としての手腕は未知数と言えるがチームを作り直す上で上野山GMは不可欠な存在である。最低限の結果を残さないと、再度、同氏の退任でゼロからのスタートを余儀なくされる。下位からの巻き返しを図るシーズンになるが今オフも補強は若手主体となった。期限付き移籍でたくさん選手を獲得した。
昨オフは大学生をたくさん獲得した。FW栗田・マーク・アジェイやMF川﨑一などはJ3で力を示したので「大学生主体の補強」というのを継続させても良かったが一転して大学生の補強はゼロだった。コロナの影響でスカウティングが難しかったことも少なからず関係していると思われる。讃岐U-18からMF武下がトップ昇格を果たしたが新卒の選手は彼のみとなる。サイドハーフやサイドバックでの起用が考えられる。
オフの選手の入れ替えはあまり多くなかったが即戦力の期待がかかるのはGK高橋拓(北九州)とDF遠藤元(長野)とMF西本(C大阪)の3人になる。大ベテランのGK清水健が昨シーズン限りで現役を引退したので後釜探しはテーマになるがJ3で実績のあるGK高橋拓の獲得に成功した。2019年の北九州のJ3制覇に大きく貢献したGK高橋拓が新シーズンの讃岐のゴールマウスを守る可能性は高い。大きな補強と言える。
ボランチのMF西本はJ3のC大阪U-23で通算121試合に出場して15ゴールを挙げている。C大阪U-23ではキャプテンマークを巻いてプレーする機会も多かった。C大阪のトップチームの活動にはほとんど絡めなかったが攻守両面でチームに貢献できるタイプのボランチである。J3通算で15ゴールを挙げているのでボランチとしては得点力も高い。マルチプレーヤーのDF遠藤元はCBもしくはSBでの起用になるだろう。
期限付き移籍で獲得したのはDF吉馴(C大阪)、DF池田航(SC相模原)、FW松岡ジョナタン(SC相模原)、FW中村駿(山形)の4人になる。能力の高い選手を期限付き移籍で獲得できたのは良かった。戦力が大きくアップした印象はないので下位候補に挙げられるのは仕方がないがここ2年間で所属する選手はほぼ入れ替わって期待の持てる若手タレントは一気に増えた。クラブが進んでいる方向性に間違いないと言える。
FC今治 ・・・ B+
→ 2020年は昇格1年目ながら7位と健闘した。最後まで昇格争いに絡んだが昇格2年目の2021年は「上位候補の1つ」に挙げられている。同じように上位候補に挙げられる長野・FC岐阜・鹿児島・富山・鳥取・熊本などは勝負強いチームではないことを考えるとFC今治が混戦を制して初のJ2昇格を達成しても全く不思議はない。スペイン出身のリュイス監督になって2年目となるがサポーターの期待値は相当に高い。
オフの選手の入れ替えは少なかった。心配されたのは主力の流出だったが流出と言えるのはFW林誠道(→山形)のみだった。J3で力を示したDFチョン・ハンチョルやDF上原拓あたりは引き抜きにあってもおかしくなかったがチームに残った。ほとんどの主力がチームに残ったので基本的なメンバーは変わらないと思うがDF宮尾(Y.S.C.C.横浜)、MF島村拓(C大阪)、MF平岡翼(栃木SC)などの獲得に成功した。
即戦力となる可能性が高いのは27歳のMF宮尾になる。ボランチとCBの両方を高いレベルでこなせる選手なのでどのポジションで起用されるのか?が注目点になるがDF園田とDFチョン・ハンチョルがいることを考えるとボランチ起用になる可能性が高い。元・日本代表のDF駒野という優秀なプレイスキッカーを擁しているがMF宮尾の右足もJ3屈指である。レフティのDF上原拓もいるのでセットプレーは武器になる。
「確実に即戦力になる。」と言えるのはMF宮尾くらいになるが将来性の高い選手をたくさん獲得できたので「いい補強が出来た。」と言える。主力の流出もFW林誠道のみだったので十分に満足できるオフになった。J3のC大阪U-23で活躍したMF島村拓は攻撃力の高いレフティである。スピードがあってドリブルで局面を打開できるのは大きな武器となる。22歳のMF島村拓が攻撃の中心になっても不思議はない。
MF平岡翼もJ3のFC東京U-23で活躍した実績がある。残念ながら栃木SCでは力を出し切れなかったが驚異のスピードを持っている。「スピードに関してはJ3屈指」と言える。フォワードもしくはサイドハーフでの起用になると思うが明確な特徴を持った選手を獲得できたのは良かった。2列目は29試合で5ゴール8アシストを挙げたMF玉城が中心になると思うがMF島村拓とMF平岡翼の加入で厚みが一気に増した。
「31試合で8ゴール1アシストのFW林誠道の穴をどう埋めるのか?」が注目点になる。途中加入ながら12試合で3ゴールを挙げたFWレオ・ミネイロが最初からいるのは心強い。期待が集まるのはJ1の福岡から期限付き移籍のFW東家(福岡)になる。2020年はJ2で13試合に出場してノーゴールだったが185センチとサイズに恵まれた大型フォワードである。走力もあるのでJ3のFC今治で一気にブレイクする可能性がある。
・【J1】 2021年にブレイクを期待する思う若手プレーヤーは誰ですか? → 1392票
・【J2】 2021年にブレイクを期待する思う若手プレーヤーは誰ですか? → 909票
・【J3】 2021年にブレイクを期待する思う若手プレーヤーは誰ですか? → 500票
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