※ 2021年3月6日(土)の時点。
FC岐阜 ・・・ B+
→ 降格1年目の2020年は6位に終わったFC岐阜は育成力に定評のある安間監督を招聘した。「J2でも十分に活躍できそうな選手」をたくさん抱えているので草刈り場になる可能性はあったが幸いにして主力の流出は最小限にとどまった。DF柳澤亘(→水戸)が流出して期限付き移籍だったDFイヨハ・理・ヘンリー(→鹿児島)とGKパク・ソンス(→大邱FC)が抜けてしまったが大半の主力選手はチームに残った。
FW川西、DF甲斐、MF粟飯原、MF富樫佑などがチームに残ったのは大きい。新たに加入したのはMF本田拓(山形)、DF服部康(松本山雅)、MF吉濱(山口)、DF舩津(群馬)など。実績のある選手をたくさん獲得できたので「戦力アップに成功した。」と言える。経験豊富なMF本田拓はJ3でプレーするのは初めてになる。フォワードとCBの両方でプレーできるDF服部康をどのポジションで起用するのか?も注目点になる。
不安視されるのはフォワード陣になる。FW高崎(→サイゴンFC)が抜けてFW前田遼が現役を引退した。1トップになるのか?2トップになるのか?3トップになるのか?は分からないが「CF系の選手で実績のある選手はほぼいない状況」である。J3では屈指の資金力を持っているのでJ2 or J3で実績のあるフォワードの獲得も期待されたが大きな補強はなかった。新加入のFW山内(山形)もJリーグでの実績は乏しい。
他のポジションと比べるとかなり見劣りするので開幕前後にフォワードの補強を行うことは十分に考えられる。狙い目になるのは「J1のクラブでポジション争いに敗れて開幕戦でベンチ入りを果たせなかった選手」になる。出場機会を欲している若手フォワードを獲得できるとJ2昇格の可能性は高まる。安間監督なので中盤が本職となる選手を最前線で起用するゼロトップのような布陣になることも十分にあり得る。
長野とともに有力な昇格候補の1つに挙げられているがMF粟飯原、MF富樫佑、MF町田ブライト、MF村田透などがどこまで数字を伸ばせるのか?がキーポイントになる。エースのFW川西は計算できるので周りでプレーすることになる選手のさらなる成長や頑張りは不可欠である。レフティのMF吉濱はチャンスメーカーとしての能力が高い選手なので新天地のFC岐阜で攻撃の中心として活躍する可能性はある。
DF甲斐を中心とした守備陣は実績のある選手がたくさんいる。「CB陣の顔ぶれはJ3屈指」と言える。192センチのDFパウロン、188センチのDF服部康あたりが定位置を確保するようだとセットプレーも大きな武器になるだろう。キーパーはGKパク・ソンスがレンタル終了となったがJ3で実績のあるGK松本がいるので大きな問題にはならないと思われる。J3の中では屈指の充実したメンバー構成なので結果が求められる。
ガイナーレ鳥取 ・・・ B-
→ 2017年は最下位に終わったが2018年は3位、2019年は7位、2020年は5位。一時の低迷を脱していい流れになっている。高木理己監督になって3年目となる2021年はJ2復帰の大きなチャンスのシーズンと言える。こちらもJ2クラスの選手をたくさん抱えているので草刈り場になる可能性はあったが主力で流出したのはDF井上黎(→岡山)とMF三沢(→京都)の2人のみ。同じように大半の主力選手はチームに残った。
MF魚里、MF安藤一、MF可児などがチームに残ったのは相当に大きい。新たに加入した選手は昨シーズンと同様で若手がほとんどになる。28歳のDF谷口智(沼津)が新加入選手の中では最高年齢になるがその次は26歳のMF秋山大(C大阪)とMF清永(山口)の2人になる。MFフェルナンジーニョが現役を引退したこともあって今シーズンはさらにチームの平均年齢は下がると思われる。例年以上に若いチームになるだろう。
「DF井上黎の抜けた穴をどう埋めるのか?」が最大の注目点になる。3バックの中央で不動の存在だったDF井上黎の穴を埋めるのはなかなか難しいがJ3で実績のあるDF谷口智の獲得に成功した。DF谷口智はボランチでもプレーできるが鳥取のチーム事情を考えるとCBで起用される可能性が高い。ボランチでもプレーできる選手なのでフィードも期待できる。185センチという高さは鳥取の新たな武器になるだろう。
ポジション争いが激しいのはフォワード陣になる。今シーズンも1トップを採用すると思うが高卒1年目で8ゴールを記録したFW田口裕、大卒1年目で6ゴールを挙げたFW大久保、2020年の秋に電撃復帰したFW谷尾の3人のポジション争いになる。FW谷尾は期待されながら2020年は10試合でノーゴールに終わったがJ3の八戸のときはコンスタントにゴールを決めている。タイプの異なる3人のポジション争いは面白い。
右WBはMF安藤一、左WBはMF魚里で今シーズンも不動と考えられる。両サイドからの仕掛けは鳥取の最大の武器となる。WボランチはMF三沢が流出したので「この穴をどう埋めるのか?」が注目点になるが新加入のMF秋山大は怪我をして戦列を離れることになった。MF可児が中心になるのは間違いないと思うがパートナー候補はMF新井泰、MF永島、MF横川、MF世瀬などたくさんいる。こちらも競争は激しい。
2列目はパワーアップが必要なポジションと言える。オフの移籍市場でMF永島、MF清永、MF石川大、MF妹尾、MF原田虹を獲得したがMF永島を除くとJリーグでの実績は乏しい。加入2年目のMF新井光も十分な実績があるわけではないので「最も不安なポジション」と言える。このポジションの選手の誰かがブレイクしてコンスタントにゴールに絡めるようになることはJ2復帰のための必須の条件の1つになるだろう。
・【J1】 2021年にブレイクを期待する思う若手プレーヤーは誰ですか? → 1392票 ・【J2】 2021年にブレイクを期待する思う若手プレーヤーは誰ですか? → 909票 ・【J3】 2021年にブレイクを期待する思う若手プレーヤーは誰ですか? → 500票 YouTubeを始めました。 チャンネル登録よろしくお願いいたしますm(__)m チャンネル登録をする。 再生リスト (全動画) VIDEO 関連エントリー 2021/01/09 【J2】 順位予想バトル 2021年版 受付終了 (参加者:117名) 2021/01/24 【J3】 順位予想バトル 2021年版 受付終了 (参加者:43名) 2021/02/19 【J3】 全15クラブ オフの補強の最終評価 (ヴァンラーレ八戸/いわてグルージャ盛岡) 2021/03/04 【J3】 全15クラブ オフの補強の最終評価 (福島ユナイテッド/Y.S.C.C.横浜) 2021/03/05 【J3】 全15クラブ オフの補強の最終評価 (長野パルセイロ/カターレ富山) 2021/03/05 【J3】 全15クラブ オフの補強の最終評価 (藤枝MYFC/アスルクラロ沼津) 2021/03/06 【J3】 全15クラブ オフの補強の最終評価 (FC岐阜/ガイナーレ鳥取) 2021/03/06 【J3】 全15クラブ オフの補強の最終評価 (カマタマーレ讃岐/FC今治) 2021/03/07 【J3】 全15クラブ オフの補強の最終評価 (ロアッソ熊本/テゲバジャーロ宮崎/鹿児島ユナイテッド)
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