■ 2021年の降格枠は「4.0」2020年のJリーグはコロナの影響で「J1からJ2への降格」と「J2からJ3への降格」がなくなった。いきなりのレギュレーション変更を有意義に使えたクラブはいくつもあるが有意義に使えなかったクラブもある。近年のJ1の降格枠は「2.5」 or 「3.0」だったので大幅に増えた印象にはならないがJ2は「1.5」 or 「2.0」だったので「4.0」となると大幅に増えた印象になる。2021年のJ2の残留は熾烈を極めるだろう。
過去には大分がJ2からJ3に降格している。大分の降格が「J2史上では最大のサプライズ降格」になるが「4.0枠」となる2021年はサプライズ降格が発生する確率は結構高い。J1経験のあるクラブでJ3降格を経験したのは2015年の大分のみとなるが「これだけ降格枠が増えると1つくらいは大サプライズでJ1経験のあるクラブが降格するのでは?」と個人的には考える。新潟や東京Vや大宮や千葉なども油断はできない。
2021年のJ2の残留争いの中心になるのは(普通に考えると)愛媛FC・山口・SC相模原の3チームだろう。愛媛FCは勝ち点「34」で21位、山口は勝ち点「33」で22位だったが、20位の群馬が勝ち点「49」なので愛媛FCや山口との差は最終的には大きく広がった。愛媛FCと山口はレギュレーション変更に救われてJ3降格は免れたが2020年の成績を考えると「有力な降格候補の1つ」に挙げられるのは当然の話である。