ヴィッセル神戸→ 元日に行われた天皇杯の決勝で鹿島を下して初タイトルを獲得した神戸は「上位候補の1つ」に挙げられたが今シーズンもJ1のリーグ戦では思うように勝ち点を積み上げることは出来なかった。トルステン・フィンク監督は20試合を終えた時点でチームを去ることになった。20試合で5勝7敗8分けという成績だった。近年は毎年のようにシーズン途中で監督が交代しているがまたも途中で監督が交代となった。
監督交代後は急激に持ち直して18節から破竹の4連勝を達成したが長くは続かなかった。ACLを挟んでいるが最後は6連敗でフィニッシュした。最終順位は14位。期待を大きく下回る成績に終わった。ACLでは日本勢最高となるベスト4入りを果たすなど大健闘したがふがいないシーズンになった。36歳になったMFイニエスタは怪我をしてしまったので来シーズンの開幕戦には間に合わない可能性が高まった。
まず注目されるのは監督人事になる。三浦淳宏監督は2018年の2月から神戸のスポーツダイレクターを務めており、フィンク監督の交代に伴って監督に就任したがJ1のリーグ戦では14試合で4勝9敗1分けに終わった。ACLでのベスト4は高評価できるが、先日、「続投するか?はこれから検討する。」と報道された。クラブOBである福岡の長谷部監督が後任候補として浮上したが長谷部監督の招聘は難しそうだ。
MFイニエスタがいる限りはパスをつなぐサッカーに取り組むと思うがさすがのMFイニエスタも36歳になったので「残された時間は少ない。」と言える。監督人事に注目が集まるが新戦力として名前が挙がっているのはセネガル代表のFWエムバイェ・ディアニェ(ガラタサライ)になる。トルコの名門クラブでゴールを量産した191センチの大型フォワードに関しては「(神戸が)獲得に迫っている。」と報道されている。
CBのDFダンクレーは退団が濃厚となった。ベルギー代表のDFトーマス・フェルマーレンについても高年俸と高年齢がネックになるので退団の可能性がある。FWエムバイェ・ディアニェとFWドウグラスを併用するのはかなり難しいと思うので加入1年目となるFWドウグラスが今シーズン限りでチームを離れる可能性もある。昨オフに清水から加入したが23試合で7ゴール5アシスト。ゴール数はかなり物足りなかった。
他にはJ1の横浜FCで主力として活躍した20歳のDF小林友が神戸に復帰する可能性が高まっている。同系統の左利きのCBなのでDF小林友が復帰するのであればDFトーマス・フェルマーレンが退団する可能性は高まる。右SBのDF西大伍にも移籍の噂があるので動きの激しいオフになる可能性もある。今シーズンの神戸の平均年齢はJ1の18クラブの中で一番高かった。本腰を入れて世代交代に着手しないといけない。
サンフレッチェ広島→ 城福監督になって3年目になるが今シーズンも上位争いに参加した。異例の過密日程だったがメンバーはある程度は固定されて主力が安定したプレーを見せた。結果も内容もまずまずの1年になったが加入2年目でゴールを量産したエースのFWレアンドロ・ペレイラの引き留めに成功するのか?が目下の注目点になる。J2の松本山雅が保有権を持っているが「残留に全力を挙げている」と報道された。
正式には発表されていないが城福監督の続投はほぼ確実と言える。ACLの出場権獲得が2021年の大きな目標になると思うが加入が決まったのはMF藤井智(立命館大)になる。J1でも14試合に出場しているのですでにトップチームの戦力になっているが33歳になってさすがに力が落ちてきたMF柏の後継者として順調に成長することが期待される。クロスの精度に課題を抱えているがスピードを生かした突破が武器となる。
現時点ではinの情報もoutの情報も全く聞こえてこないので選手の入替えは最小限にとどまる可能性が高い。昨オフも選手の入替えは激しくなかった。ただ、出番に恵まれなかった実力者が何人かいるので彼らが出場機会を求めて他クラブに移籍することは考えられる。MF野津田、DF井林、FW永井龍、MF柴崎晃、DF櫛引、GK増田、MF清水航などは十分な出場機会を得られずに我慢のシーズンになった。
気になるのは夏に福岡に期限付き移籍して福岡のJ1復帰に大きく貢献したボランチのMF松本泰の動向になる。福岡は全力を挙げて慰留に努めると思うが五輪代表のMF松本泰は広島にとっても大事な選手である。今シーズンはMF青山敏は長期離脱することなく31試合に出場することが出来たが腰痛という爆弾を抱えており、34歳と大ベテランになっている。「レンタルバック」で呼び戻す可能性は高い。
明確な弱点は見当たらないがCB陣は高齢化が進んでいる。要のDF荒木は24歳になるがDF佐々木翔は31歳、DF野上は29歳、DF井林は30歳になった。「3バックはDF荒木とDF佐々木翔とDF野上の3人で盤石」だったが将来を見据えて若くて将来性の高い大型CBを獲得したいところ。DF西村慧(大宮)、DF熊本(山形)、DFンドカ・ボニフェイス(水戸)、DF中川創(磐田)などを獲得できるとCB陣の未来は明るくなる。
攻撃陣はFWレアンドロ・ペレイラの引き留めが最優先になるが慰留に失敗した場合は当然のことながらCF系のストライカーが必要になる。J2でプレーするFWルキアン(磐田)やFW小川航(磐田)やFWヴィニシウス・アラウージョ(山形)などが穴埋め候補になる。秋以降にフィットしてきたMFエゼキエウ、高卒ルーキーながら13試合に出場したMF土肥あたりにはさらなる成長が期待できるので面白い陣容になっている。
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