■ J1で2年連続で2桁ゴールを達成 夏にFW鈴木武蔵が流出した後、得点力不足に苦しんだ札幌は2017年と2018年に横浜FMでプレーしたストライカーのFWウーゴ・ヴィエイラを獲得した。2017年は28試合で10ゴール、2018年は31試合で13ゴールを記録している。横浜FMを離れた後、左膝前十字靱帯損傷の大怪我を負って長期離脱するなど苦労しているので「今、どのくらいやれるのか?」は未知数と言えるが実績十分の選手を獲得することが出来た。
完全移籍になるが「異例の2か月契約」になる。残りは9試合となったが「来シーズンも札幌でプレーできるのか?否か?」は残り9試合のパフォーマンスにかかっている。ポストプレーなどでチームに貢献するタイプではなくてゴールを奪う仕事に特化した選手なので「ミシャ式のサッカーに合うのか?否か?」も注目されるが近いのは広島時代のFW佐藤寿である。生粋のストライカーは広島時代にゴールを量産している。
最近の札幌は大卒1年目のMF金子拓が大きな存在感を発揮するなど上り調子である。一時と比べると点も取れるようになっているのでポジション争いは激しいが「短い時間でも結果を出せる選手であること」は横浜FM時代に証明している。2017年は3つ、2018年は2つのゴールを「途中出場したとき」に記録している。FWドウグラス・オリベイラも途中出場で貢献しているので攻撃的なポジションの層は厚くなってきた。
今秋も横浜FM絡みの選手の移籍話が目立つが昨オフに京都から横浜FMに完全移籍したMF仙頭は出場機会に恵まれずに京都に期限付き移籍することになった。10月の最初の試合から京都の一員としてプレーしているが6試合で2ゴールを挙げている。10位の京都は10月4日(日)に行われた24節の磐田戦(A)で劇的な勝利を飾った後、5試合で1勝4敗と躓いて昇格争いから脱落しかけているがMF仙頭は結果を残している。
■ J3は2位争いが熾烈を極める。 MF仙頭のレンタル期間については「2021年1月31日まで」と発表されているが
・横浜FMに戻っても出番を得るのは難しいこと。
・大卒で加入した愛着のあるクラブであること。
を考えると今オフに完全移籍に切り替わる可能性はそれなりに高い。新型コロナの影響で「第3登録期間」が設定されて今シーズンいっぱいの期限付き移籍を選択した選手は少なくないが2~ 3か月ほどで退団することが確実な選手をレンタルで獲得するのは得策ではない。MF仙頭がどうかは分からないが「レンタル延長になること or 完全移籍に切り替わること」を前提とした期限付き移籍も少なくないと考えられる。
J3は首位を独走する秋田の優勝はほぼ確実である。2位争いに注目が集まっているが秋の移籍市場で動きを見せたのは2位の長野だった。SC相模原から大卒2年目のMF上米良を獲得したが2019年はプロ1年目ながらJ3で32試合に出場して5ゴール2アシストを記録している。今シーズンはSC相模原で5試合の出場のみだったが長野に完全移籍してさっそくゴールを決めている。アグレッシブなプレーが魅力となる。
煮え切らないシーズンになっているがそれでも2位の長野との差は「2」のみ。2位争いに絡んでいるFC岐阜は湘南や水戸でプレーしたブラジル人のMFレレウを獲得した。2012年にはU-22ブラジル代表に招集されているがその後は伸び悩んだ模様。湘南でも水戸でもインパクトを残せなかったが「左利きでスピードとテクニックを持った選手」である。2列目だけでなく左WBの位置でもプレーすることが出来る。
■ チャンスが出てきた7位の鳥取は・・・。 長野と熊本がここに来てもたついているので7位の鳥取にも2位のチャンスが出てきた。長野との差は「5」なので射程圏内に捉えたがJ2時代の鳥取でプレーした経験のある鳥取市出身のFW谷尾(八戸)を獲得した。2019年はJ3の八戸で34試合に出場して8ゴールを挙げているパワフルなストライカーを手に入れた。4試合連続ゴール中のFW田口裕がチームを牽引しているが「FW谷尾の補強は高く評価できる。」と言える。
期待されたFWジョアンデルソンが11試合で1ゴールのみ。大卒1年目のFW大久保優は能力の高さを示しているが17試合で2ゴールのみ。結果を残せていない。FW田口裕を含めたCFの貢献度が低くて苦しんでいたがFW谷尾の加入で層は厚くなった。序盤に爆発した後、ゴールから遠ざかっていたFW田口裕にも刺激になっただろう。当然、鳥取のような地方のクラブにとっては「地元出身の選手の価値」は相当に高い。
他にはトレードのような形になったGK高丘(鳥栖→横浜FM)とGK朴一圭(横浜FM→鳥栖)の移籍も話題になった。GK梶川が怪我をしているようなのでACLはGK高丘が正キーパーとして起用される可能性が高いが「横浜FMのACLに賭ける思い」は相当に強いのでプレッシャーはかかるだろう。鳥栖に期限付き移籍したGK朴一圭は新天地でGK守田やGKキム・ミノやGK板橋などとポジションを争うことになる。
「
前編 」で触れたMF遠藤(G大阪→磐田)はすでに新天地で活躍しているがMF佐藤和(大分→松本山雅)も新天地で存在感を発揮している。大分では出番に恵まれなかったが何でもできるオールラウンダーである。彼も「来シーズンも松本山雅に残ることを前提とした期限付き移籍なのでは?」と思われる。19位の松本山雅はFW韓勇太(栃木SC)がレンタル終了を待たずに松本山雅に復帰することになった。彼にも注目したい。
FWエジガル・ジュニオに話題が集中しているが長崎はCBのDF庄司(C大阪)を獲得できたのも大きい。サイズの割にはスピードがあってカバーリング能力が高い。また、名古屋がJ2所属だった2017年を除くと怪我に苦しんでいるMF青木亮が大宮でどんな活躍を見せるのか?も興味深い。もともと怪我が多いMF青木亮が呪われているのかと思うほど怪我人続出の大宮に移籍することに不安を感じるところもあるが・・・。
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