■ 最下位に沈んでいる愛媛FCJ2は29節が終了した。残りは13節になったが11月と12月で13試合を消化しないといけないので大変である。「寒い時期のナイトマッチ」もたくさん組まれているので選手もサポーターもクラブスタッフも大変だと思うが今シーズンは異例のシーズンになっているので耐えるしかない。30節と31節と32節が無事に消化されるとJ2全体にとって大きな目標だった「全日程の75%」という数字をクリアすることが出来る。
「規定の数字をクリアできずにJ1への昇格チームがなくなる。」という最悪の事態は免れる可能性が高まったが最下位の愛媛FCは苦しいシーズンになっている。再開初戦となる2節の徳島戦(H)は歴史的な大逆転勝利を飾ったが29節を終えた時点で5勝17敗7分けで勝ち点「22」。最下位に位置する。20位の群馬との差は「7」と大きく広がっているので『例年であれば高確率でJ3に降格する。』というほど酷い成績になる。
3連敗以上が4回もあるが、現在、5連敗中になる。開幕からの3試合で計8ゴールを奪ったが直近の15試合では6ゴールのみとなる。29試合で25得点というのは「J2でワースト2位」になるが得点力不足は深刻である。「パス数」と「ボール支配率」は7位にランクされるが「ドリブル数」は20位、「クロス数」は18位、「シュート数」は22位、「枠内シュート数」は18位、「ペナルティエリア進入回数」は21位となる。
攻撃に関するスタッツは軒並みリーグで下位レベルなので「得点力不足に陥るのも当然」と言えるが昨シーズンとの大きな違いは「ドリブル数」になる。昨シーズンは自ら仕掛けることが出来るMF神谷優(柏)やMF近藤貴(大宮)がいたこともあって「ドリブル数」はJ2で4位だった。MF長沼の不振も1つの理由と考えられる。また、「インターセプト数」も2019年は4位だったのに対して2020年は20位。大きく減少している。