■ J2は29節が終了した。 J2は29節が終了した。幸いにしてJ2はコロナの影響をあまり受けていないので全22チームが29試合を消化している。全日程の69.0%を消化したことになるが快進撃が止まらない福岡が勝ち点「59」を獲得している。28節の町田戦(A)で引き分けて連勝は「12」で止まったが16節の千葉戦(A)から15試合負けなし中となる。次の30節はアウェイの磐田戦。調子を上げてきた磐田との試合は昇格に向けた「ヤマ場」である。
MF遠藤が加入して5試合負けなしの磐田との差は「18」。磐田に抜かれることは考えにくいが大型連勝できると磐田も2位の可能性は出てくる。磐田にとっては「30節の福岡戦(H)と31節の徳島戦(A)がラストチャンス」である。死に物狂いで向かってくる磐田を退けることが出来ると福岡は昇格に大きく前進する。2位の徳島との差は「3」、3位の長崎との差は「8」。福岡と長崎の差はいつの間にか大きく広がった。
3位の長崎は踏ん張りどころを迎えている。9月の8試合は未勝利。0勝3敗5分けと苦しんだ。10月の6試合は3勝1敗2分けだったので盛り返したがほとんど勝ち点を取りこぼさない福岡との差は広がった。4位の北九州が9試合勝ちなし中。2位の徳島との差が「9」と大きく広がって昇格争いから脱落しつつあることを考えると「福岡と徳島のJ1昇格があっさりと決まるのか?否か?」は3位の長崎にかかっていると言える。
2位の徳島との差が「5」の長崎は落とせない試合が続くが「第3登録期間(2020年10月2日(金)~10月30日(金))」を利用してFWエジガル・ジュニオ(横浜FM)とDF庄司(C大阪)の獲得に成功した。DFフレイレが24節の栃木SC戦(A)で例の騒動を起こして4試合の出場停止。29節の大宮戦(A)は出場停止明けの試合だったがベンチにも入らなかった。大きな不祥事だったので「今後、使わない。」と判断された可能性もある。
■ C大阪からCBのDF庄司を獲得 「DF角田とDF二見がCBのレギュラー」として活躍しているが「3番手のCBは大卒2年目のDF鹿山」になる。190センチの大型CBなので期待を受けているがここまで6試合の出場のみ。不安はあった。大分ならびにC大阪では出場機会に恵まれなかったが金沢時代に主力のCBとして活躍した187センチのDF庄司をこのタイミングで獲得できたのは良かった。187センチの長身でありながらフィード力の高い選手になる。
長崎は4バックが基本になるが3バックを採用することもある。ベテランのDF徳永もいるがここ最近はベンチからも外れている。DF庄司が加入したことでCBの枚数が増えたので3バックは採用しやすくなる。オプションは確実に増えるだろう。DF角田とDF二見の2人はどちらもイエローカードは2枚のみ。累積が溜まっているわけではないが、今後、出場停止になることは考えられる。いい補強が出来たと言える。
一方のFWエジガル・ジュニオは「J1昇格への切り札」と言える。昨シーズンは夏に怪我をしてしまったがJ1で16試合に出場して11ゴールを挙げている。復帰明けとなった今シーズンはコンディションが上がらずに16試合で3ゴールのみ。642分のプレー時間にとどまっているが万能型の選手である。横浜FMでは出番に恵まれなかったが「このタイミングでJ2の長崎への移籍を選択した。」というのは驚きである。
推定年俸は8,500万円になる。実績などを考えると妥当な額だと思うが期限付き移籍なので契約期間は2か月ほど。「年俸の1/6を長崎が負担すると仮定すると1,416万」になる。J2のクラブにとっては簡単には捻出できない額ではあるが昇格の可能性を大きく引き上げることが出来たので「悪くない投資」である。「なぜ、今、長崎にFWエジガル・ジュニオを貸すのか?」と思っているのは福岡と徳島の関係者だろう。
■ 得点源になれる選手が必要 上位進出が難しくなった横浜FMはACLを控えているがFWエジガル・ジュニオは登録外の見込み。。「win-winの移籍」と言えるが福岡ならびに徳島を追いかける立場になった長崎がFWエジガル・ジュニオを獲得してどうなるのか?は興味深い。今シーズンの長崎はいろいろな選手が活躍しているがチーム内得点王は5ゴールのFW畑潤基になる。点取り屋がいなかったことを考えると、当然、「ゴール量産」が期待される。
今シーズンの長崎は「4-2-3-1」 or 「4-2-2-2」を採用するケースが多くなっているがFWエジガル・ジュニオは点取り屋であり、チャンスメーカーにもなれる選手である。横浜FMでは「3トップの中央」でプレーする機会がほとんどだったがどの位置で起用されるのか?も注目点になる。大きな期待を受けながら力を出し切れているとは言い難い「10番」のMFルアンといい関係を築くことが出来ると長崎にとっては大きい。
J2は残り13試合になったが長崎は「9月・10月に上位対決が多かったので11月・12月は中位以下との対戦が多い。」という好材料がある。首位の福岡との差は「8」、2位の徳島との差は「5」なので、簡単に逆転できる勝ち点差ではないが、このタイミングでFWエジガル・ジュニオを獲得できたので選手やサポーターの士気は上がるだろう。J1の昇格争いの行方を大きく左右する移籍になったのは間違いないところである。
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