レノファ山口 → 霜田監督になって3年目となる山口はオフに経験豊富なDF菊地将、MFヘニキ、DF安在和、FW村田和などを獲得した。「プレーオフ初出場」が1つの目標だったが24節を終えた時点で6勝13敗5分けで勝ち点「23」のみ。19位と低迷している。18位のFC琉球、19位の山口、20位の松本山雅、21位の愛媛FC、22位の群馬の5チームが「2差」の中に入っているので例年であれば残留争いに巻き込まれている成績になる。
新型コロナの影響でJ2降格が無くなったのはラッキーと言うしかない。2位以内は絶望的なので「2021年もJ2で戦うのは確実」と言えるがまず最初の注目点は監督の去就になる。霜田監督は就任3年目。2018年は8位と健闘したが2019年は15位に終わった。勝負の3年目だったが今シーズンも19位と低迷している。「監督交代が実施されても何ら不思議はない成績」と言えるが「続投の可能性の方が高い。」と言える。
近年の山口は期限付き移籍で有望な若手を獲得するケースが多くなっているが明らかに「霜田監督の人脈を最大限に生かした補強」になっている。日本サッカー協会の技術委員長を務めたときに培った人脈を生かして選手補強の部分でもクラブ内で大きな力(権力)を持っていると考えられるので仮に霜田監督が今シーズン限りで山口を去ることになった場合は「補強の部分で相当に苦労する。」と考えられる。
コロナ禍で難しいシーズンになったことも加味すると「もう1年だけ霜田監督に託す。」という道を選択するのではないか?と思われるが例年どおりで「まずは主力の引き止め作業」がフロントの最優先事項になる。ほぼ毎年、主力がたくさん抜けているが、昨オフもMF三幸(湘南)、FW山下敬(千葉)、DF前貴之(横浜FM→松本山雅)、DF菊池流(神戸)という4人の絶対的なレギュラーが他クラブに流出している。