■ 「1年でのJ1復帰」に黄色信号2度目のJ2降格となったジュビロ磐田は「1年でのJ1復帰」が至上命題だったが21節を終えた時点で7勝5敗9分けで勝ち点「30」。7位で前半戦を折り返した。2位の徳島との差は「13」と大きく広がっており、逆転でのJ1昇格を果たすためには大型連勝が必要になってくるが後半戦(22節以降)のスタートの試合となったアウェイの山形戦は0対1で敗れた。前半16分にCKからオウンゴールで先制点を奪われた。
22節を終えた時点で32得点と/25失点となるがチャンスはたくさん作れている。攻撃に関する各種のスタッツは軒並みJ2で上位クラスになる。FWルキアンは9ゴール、FW小川航は7ゴール、FW中野誠は5ゴール、MF大森とMFルリーニャは3ゴールを挙げているので、「ゴールを奪うことが期待される選手」はほぼ全員が一定以上の成績を残しているが「決定機でシュートが外れる場面」が今シーズンは目立っている。
特に五輪代表での活躍も期待されるFW小川航が決定機でシュートを外す場面が目立っている。2月末に行われた山形との開幕戦はホームで2ゴール。最高のスタートを切ったが新型コロナの影響でリーグ戦は中断となった。波に乗れそうなスタートを切ったにも関わらず、リーグ戦が4か月ほど中止になったのは気の毒だったが「ゴール量産」を望んでいたサポーターの期待を裏切るパフォーマンスに終始している。
ここ最近はスタメンから外れる試合も多くなっているが7試合ゴールなしとなる。チームもここ7試合は1勝2敗4分けと低調。22節の山形戦を落として5試合未勝利となった。幸いにして「3強(徳島・北九州・長崎)」の調子も一時と比べるとかなり落ちてきたので、この間に限定すると、上位陣との差はそこまで広がっていないが、J2の残り試合は徐々に少なくなってきた。「1年でのJ1復帰」に黄色信号が灯りつつある。