■ 「1年でのJ1復帰」に黄色信号が灯りつつある。J2は半分の日程が消化した。折り返しを迎えたが6位の甲府と7位の磐田の差が「4」なので7位以下のチームは昇格争いから脱落しつつある。踏ん張りどころを迎えているが、7位以下は大混戦になっており、7位の磐田と8位の新潟と9位の栃木SCが勝ち点「30」、10位の町田が勝ち点「29」、11位の東京Vが勝ち点「28」、12位の水戸と13位の金沢が勝ち点「27」、14位の千葉と15位の大宮が勝ち点「26」となる。
7位以下のクラブが昇格争いに参加するためにはどこかのタイミングで大型連勝をしないといけないが栃木SCの頑張りは称賛に値する。2位の徳島との差は「13」なので「初のJ2昇格」を果たすのはかなり難しいと思うが開幕前はほとんどの人が降格候補に挙げたことを考えると「9位で折り返した。」というのは見事と言うしかない。21試合で20得点/20失点なので今シーズンの栃木SCはロースコアの試合が多い。
「7勝5敗9分けで折り返し地点を迎えた磐田の巻き返しはあるのか?」が後半戦のJ2の注目点になるが「大型連勝をして昇格争いに参加する可能性はある。」と言える。21試合で32得点を奪っているが「チャンスを作りながら決められずに勝ち点を取りこぼす。」という試合が多くなっている。勿体ない試合が目立つが戦力的にはJ2トップクラスである。昨年の柏のように勢いに乗って大型連勝することは考えられる。
鍵を握るのはFW小川航だろう。20試合で7ゴールというのは悪い成績ではない。J2の得点ランキングで8位タイに入っているので「数字的にはまずまず」と言えるが開幕戦で2ゴールを挙げた後、しばらくゴールが無かった。また、PKでのゴールが2つ含まれることを考えると印象的にはあまり良くない。シュートを外す場面が多くなっており、貢献度はFWルキアンなどと比べるとかなり低い。彼の復活は不可欠である。