■ サプライズの多いシーズンJ2は折り返し地点となる21節が終了した。昇格1年目の北九州が首位を走っており、2位は徳島、3位は長崎、4位は福岡、5位は京都、6位は甲府となる。優勝候補に挙げられた磐田は7位と低迷しており、同じく優勝候補に挙げられた大宮は15位と苦しんでいる。他には14位の千葉、16位の岡山、17位の山形も期待以下のシーズンと言える。コロナの影響で特殊なシーズンになっているがサプライズが多く発生している。
「降格1年目の松本山雅の低迷」もサプライズと言える。21節を終えた時点で4勝10敗7分けで勝ち点「19」のみ。例年であれば残留争いに巻き込まれている成績になる。22位の愛媛FCとの差は「2」のみである。16位の岡山、17位の山形、18位のFC琉球、19位の山口、21位の群馬なども例年であれば残留争いに巻き込まれている成績なので「新型コロナの影響でJ3降格が無くなったのはラッキー」と言うしかない。
早い段階から布啓一郎監督の解任論を唱える人は多かったが直近の21節はホームで1対6の大敗を喫した。試合前の時点ではFC琉球が18位、松本山雅は19位だった。両チームの勝ち点差は「1」のみ。勝てばFC琉球を順位で上回ることが出来たがまさかの大量6失点。前半だけで3失点を喫すると、後半も3失点を喫した。0対5になった後、後半26分にMFセルジーニョのゴールで1点を返したが焼け石に水だった。
後半35分にも失点したがJリーグに昇格してからは「2013年の神戸戦の7失点に次いでワースト2位」となる失点数だった。「対戦相手のFC琉球はJ2の中では攻撃力は高いチームである。」とは言っても同じように下位に低迷するFC琉球を相手に1対6の大敗となると批判の声が噴出するのは致し方ない話である。9月25日(金)に布啓一郎監督の解任が発表された。布監督は志半ばでチームを去ることになった。