■ 「初のJ1昇格」を目指すギラヴァンツ北九州J2はちょうど半分の日程が消化した。折り返し地点を迎えたが新型コロナの影響で延期となった9節の大宮 vs 福岡も9月16日(水)に開催されたので全22クラブが同じ21試合を戦っている。鳥栖にクラスターが発生したJ1はACLの日程の影響もあって消化試合数がバラバラなのでかなり分かりにくい状況になっているがJ2は極めて分かりやすい。9月26日(土)からいよいよ後半戦(22節以降)がスタートすることになる。
何と言っても幸いなのは「新型コロナの影響で延期や中止になった試合が今のところは1試合のみ」という点である。「J2の試合を観戦した人が新型コロナに感染した。」という話も聞こえてこない。福岡のMF前寛之、徳島のFW押谷、FC琉球のDF知念などが感染してしまったが「被害は最小限にとどまっている。」と言える。FW押谷はベンチ入りの機会もないがMF前寛之やDF知念などはすでに復帰を果たしている。
「規定の試合数をクリアできずにJ2からJ1への昇格チームがゼロになる。」という最悪の事態は避けられる可能性が高まっているが波乱の多いシーズンになっている。開幕前に優勝候補と言われたのは磐田と大宮の2チームだったが磐田は7勝5敗9分けで7位、大宮は7勝9敗5分けで15位と低迷している。特に大宮は開幕4連勝を達成したが5節以降は17試合で3勝9敗5分け。信じられないような成績になっている。
主役に躍り出たのは北九州だった。昇格1年目ながら7節から9連勝を達成するなど破竹の快進撃を続けている。連勝が止まった16節以降は3勝2敗1分けなので一時と比べると勢いは落ちているが首位ターンを果たした。「レレ」の愛称がすっかり定着したFWディサロ・燦・シルヴァーノがゴールを量産しており、20試合で10ゴールを記録している。高卒3年目のFW町野も16試合で7ゴール7アシストと活躍している。