■ 開幕から15試合負けなし9月19日(土)に行われたブラウブリッツ秋田 vs ガイナーレ鳥取の試合は「今シーズンのJ3の昇格争いの行方を大きく左右する大一番」だった。15節を終えた時点で11勝3分けで勝ち点「36」の秋田に対して鳥取は9勝3敗3分けで勝ち点「30」となる。12節のFC岐阜 vs 秋田は雷雨の影響で中止になったので秋田は他クラブと比べると消化試合数が1つ少なくなるが「首位の秋田 vs 3位の鳥取」という好カードだった。
大きな注目が集まったが秋田の完勝だった。前半32分にFKから右SBのDF鈴木準が合わせて先制に成功すると前半36分には夏の移籍市場で獲得したFW田中直が決めて追加点を奪った。DF鈴木準とFW田中直はともに移籍後初ゴールとなった。勢いの止まらない秋田は後半13分にカウンターからMF沖野が決めて3点目を奪った。直前に2連続で惜しいシュートを放ったMF沖野は3度目の正直でゴールをゲットした。
さらに後半46分にはCKから途中出場したFW林容平が決めて4点目を奪った。「J2昇格」が目標となる秋田にとっては最も気になる3位の鳥取との差を「9」まで広げる大きな勝利になった。負けていたら「3差」になったので空気はガラッと変わったと思うが「安全圏に突入した。」と言える。首位の秋田は開幕から15試合負けなし。15試合で12勝3分けとなったがJ3優勝を果たした2017年も開幕15試合負けなしだった。
15試合を終えて27得点/4失点というのは圧倒的な数字である。GK田中雄、DF千田、DF韓浩康の3人を中心とした堅い守備が光っているが、攻撃面ではボランチのMF江口が躍動している。ここまでJ3最多の9アシストを記録している。今、シーズンが終了したら、J3のMVPに選出されるのは正キーパーのGK田中雄になると思うが、セットプレーでアシストを量産しているMF江口の活躍も見逃せないところである。