■ 6試合勝ちなし中で11位と低迷今シーズンのJ1は規模の大きいクラブが軒並み上位に顔を出している。逆に湘南や仙台や鳥栖や横浜FCなど規模の小さいクラブは軒並み下位に位置するので「予想のしやすいシーズン」になっている。開幕から低迷していた鹿島もここに来て急激に調子を上げており、16節を終えた時点で5位。一気に順位を上げてACLの出場権争いに参加して来た。「さすがに伝統と底力のある名門クラブは違う。」と言える。
前評判通りの順位におさまっているクラブが多くなるが「期待を裏切っているクラブ」と言えるのは横浜FM・札幌・神戸の3チームになる。横浜FMは波の大きいシーズンになっており、今シーズンの命運を左右する上位チーム(川崎F・名古屋・C大阪)との3連戦はいずれも逆転負け。リーグ制覇はもちろんのこと、ACLの出場権獲得も難しくなった。3試合とも先制ゴールを奪ったが2点目を取れなかったのは痛かった。
札幌は延期されていたアウェイの鳥栖戦(A)で勝利して10試合ぶりに勝ち点「3」を獲得したが9試合勝ちなしと苦しんだ。ペトロヴィッチ監督になって3年目。メンバーを固定しがちなペトロヴィッチ体制ではありがちな話になるが「停滞期」に突入している。16節を終えた時点では13位。上位との差は大きく広がった。大卒ルーキートリオの活躍など明るい話題もあるが借金が膨らんでおり、上位浮上は難しいと言える。
元日に行われた天皇杯の決勝で鹿島を下して初タイトルを獲得した神戸に対する期待値は高かった。JリーグでトップクラスのストライカーであるFWドウグラスの獲得にも成功して「初のリーグ制覇」を目指すシーズンだったが16節を終えた時点では4勝6敗8分けで勝ち点「20」。11位に位置する。2位のC大阪との差は「19」、3位のFC東京との差は「12」なので2度目となるACLの出場権獲得はかなり難しくなった。