■ フィンク監督は途中で退任へ・・・。元日に行われた天皇杯の決勝で鹿島を下して初タイトルを獲得した神戸は初のリーグ制覇を目指すシーズンだったが17節を終えた時点で4勝7敗8分けで勝ち点「20」。12位と苦しいシーズンになっている。7試合勝ちなしと勝利から遠ざかっているが9月22日(火)にフィンク監督の辞任が発表された。9月23日(水)に行われるホームの鳥栖戦はアシスタントコーチのマルコス・ビベス氏が指揮を執ることになった。
さらに「9月26日(土)以降は三浦淳寛スポーツダイレクターが監督代行を務める。」とも報じられた。元・日本代表のアギーレ監督の招聘も噂されているが新型コロナの影響で外国から指導者を招聘する難易度は高い。「すでに極秘で来日している。」、「実は随分前から日本にいる。」という状況でもない限り、招聘→来日→隔離→合流→指揮という流れになるので、実際にチームを指揮できるのはかなり先の話になる。
フィンク監督については「家族の問題を理由に辞意を申し出た。」と報じられた。「新型コロナの影響でドイツに残した家族と8カ月以上も会えていない。」、「クラブは慰留をした。」とも報じられているが、成績不振の監督が家族や家庭や自身の健康問題を理由にチームを離れるというのはよくある話である。結果が出ていないことを含めて考えると「辞任ではなくて事実上の解任」という見方の方が正しい可能性が高い。
神戸は「これで4年連続のシーズン途中での監督交代」となる。2017年はネルシーニョ監督、2018年は吉田孝行監督、2019年はリージョ監督と吉田孝行監督、2020年はフィンク監督が志半ばでチームを離れたことになるが「4年連続」というのは異常事態である。最後に完走できたのは2016年のネルシーニョ監督になる。「契約期間を全うすることが出来た。」と言えるのは(おそらくは)松田浩監督が最後になる。