■ ビッグクラブで活躍中のDFオ・ジェソク昨今のサッカー界は「ビルドアップ能力の高いSB」の価値が高まっている。ボランチやCBの選手には相手の強いプレッシャーがかかるので、比較的、プレッシャーがかかりにくい左右のSBの選手がボールをたくさん触って組み立ての中心になるクラブも少なくない。DF松原健(横浜FM)、DF小池龍(横浜FM)、DFティーラトン(横浜FM)などが積極的に組み立てに参加する横浜FMはその典型的なチームと言える。
「豊富な運動量を駆使してサイドを駆け上がってゴール前に精度の高いクロスを供給できる選手」も重宝されるがSBにまず求められるのは高い守備力である。相手の攻撃の中心となるサイドアタッカーと対峙するケースが多いSBの選手が1対1になったときもしっかりと対応できるようだと守備は安定する。日本代表においては「左SBのDF長友(マルセイユ)の高い守備力」はずっと大きな武器になっている。
「Jリーグでプレーする選手の中で高い守備力を持つSB」と聞いてまず最初に思い浮かぶのは韓国代表でも4試合に出場しているDFオ・ジェソク(名古屋)だろう。今夏にG大阪から名古屋に移籍したが昨シーズンの後半戦はFC東京でプレーした。2013年からJリーグでプレーしているが在籍しているのはいずれもJリーグを代表するビッグクラブである。「鉄壁の守備を誇る。」と言われるサイドの守備職人である。
G大阪時代はDF米倉(千葉)と右SBのレギュラーポジションを争う機会が多かった。FC東京ではDF室屋やDF小川諒とポジション争いを繰り広げた。名古屋ではDF成瀬やDF太田宏やDF吉田豊やDF宮原とのポジション争いになっているが堅実な守備が売りとなるDFオ・ジェソクは大事な試合でスタメン起用されるケースが多い。長谷川監督の元でプレーする機会が多くなっているが同監督から高い評価を得ている。