■ 左足のキックは日本屈指「セットプレーから生まれるゴールの割合は3割~4割程度」になる。セットプレーからゴールを奪うことが出来ると試合を楽に進めることが出来るが「現代のJリーグを代表するプレイスキッカー」と言えるのはDF福森晃(札幌)になる。2019年のルヴァン杯の決勝戦の川崎F戦で決めた直接FKはインパクトが大きかったが抜群の精度と威力を誇る左足で多くのゴールを演出してきた。日本屈指のプレイスキッカーと言える。
意図的なのか?否か?は分からないが札幌というクラブは伝統的にサイズのある選手の多いクラブである。現チームも190センチのFWジェイや187センチのDFキム・ミンテなどを擁している。高精度の左足を持ったDF福森晃のセットプレーは相手の脅威になっている。今シーズンのDF福森晃はコンディションが悪くて守備の時に失点に絡む機会が多くなっているが必殺の武器を持っているので先発からは外しにくい。
桐光学園高の大先輩であるMF中村俊(横浜FC)は今さら言うまでもない話ではあるが「現代屈指のプレイスキッカー」である。もっと言うと「日本サッカー史上屈指のプレイスキッカー」であり、「アジアサッカー史上でも屈指のプレイスキッカー」である。全盛期のほとんどを欧州リーグで過ごしたにも関わらず、J1で歴代最多の直接FKをマークしている。精度の高い左足は長きに渡って日本代表の大きな武器になった。
MF中村俊の1学年下になるMF遠藤(G大阪)も「現代屈指のプレイスキッカー」と言える。2010年の南アフリカW杯のGLの3試合目のデンマーク戦で直接FKでゴールを奪っている。J1ではMF中村俊に次いで歴代2位の直接FKを決めているが「自らシュートを狙ってゴールを奪う。」というシーンよりも「アシストで味方のゴールを演出するプレー」の方が得意にしている。優しいボールを味方に供給することが出来る。