■ 3年連続の得点王なるか?2018年はJ3、2019年はJ2で得点王に輝いたFWレオナルド(浦和)は満を持してJ1に初挑戦しているがここまで15試合に出場して9ゴールを挙げている。FWオルンガ(柏)が驚異的なペースでゴールを量産しているのでさすがに「Jリーグで3年連続の得点王」は難しくなってきたが例年であれば得点ランキングの首位を走っていてもおかしくなほどの得点ペースになる。新天地の浦和でも超・ハイペースでゴールを奪っている。
とにかくシュートの上手な選手である。絶対的なスピードや個人技を持っているわけではないが周りを生かすプレーも得意にしている。鳥取でも新潟でも浦和でも右足の正確なシュートでゴールを量産してきたがポジショニングも巧みである。「ワンタッチでのゴール」や「こぼれ球を押し込むだけのゴール」も少なくない。嗅覚を持っており、天性のゴールゲッターと言える。1997年生まれなので「東京世代」になる。
このクラスの選手が年代別のブラジル代表にかすりもしないところにブラジルサッカーの凄さを痛感するがこの年代の日本人のストライカーでこれだけゴールを量産できる選手が出現したら日本サッカー界は大騒ぎになるだろう。J3の鳥取から日本でのキャリアをスタートさせているがFWレオナルドを発掘した鳥取は称賛に値する。FW興梠と2トップを組むケースが多くなっているが「浦和の得点源」になっている。
パートナーを組むFW興梠(浦和)も「嗅覚を持ったストライカー」である。鹿島時代はどちらかというとスピードで勝負するタイプのストライカーだった。FWマルキーニョスとの2トップはどちらもスピードがあってカウンターが威力満点だったが浦和に移籍してからはボックス内で勝負するストライカーに変貌を遂げた。先日の試合でついにJ1通算150ゴールを記録するなど「Jリーグ史に残るストライカー」と言える。