■ 絶対的なスピードを武器に活躍する選手「スピード」というのはサッカーに限らず、野球やバスケなどあらゆるボール競技で絶対的な武器になる。世界のサッカー史を振り返ってみても、FWロナウド(ブラジル)、FWメッシ(アルゼンチン)、FWクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)など異次元のスピードを持った攻撃的なプレーヤーが世界のサッカー界をリードしてきた。90年代~00年代に活躍したFWロナウドは「フェノメノ(超常現象)」と言われた。
現代のJリーグにも絶対的なスピードを武器に活躍する選手はたくさんいるが長きに渡って「Jリーグを代表するスピードスター」と評価されているのはFW永井謙(FC東京)になる。大学生の頃から五輪代表で活躍して2012年のロンドン五輪のときは世界中に衝撃を与えたが持ち前のスピードは依然として日本最高クラスである。2019年は33試合9ゴール3アシストを記録。自身初となるベストイレブンに輝いた。
海外でプレーする日本人ではMF伊東純(ゲンク)とFW浅野拓(パルチザン)はスピードスターと言われる。FW浅野拓はリオ五輪代表チームで活躍したが東京世代のスピードスターというとFW前田大(横浜FM)になる。今夏にポルトガルのCSマリティモから横浜FMに電撃移籍したが絶対的なスピードを持っている。関塚JAPANはFW永井謙、手倉森JAPANはFW浅野拓、森保JAPANはFW前田大が武器になっている。
この4人が「今の日本サッカー界を代表するスピードスター」と言えるが注目度が日に日に高まっているスピードスターというとMF松尾(横浜FC)になる。浦和ユースから仙台大に進学したが特別指定選手だった2019年は大学4年生ながら横浜FCの主力として活躍。初挑戦となるJ1でも4ゴールを挙げるなど躍動している。12節の清水戦(A)で決めたゴールはスピードを最大限に生かしたスーパーゴールだった。