■ ミドルシュートの得意な選手が多い川崎F人数をかけてしっかりと守ろうとする相手からゴールを奪うためにはミドルシュートが鍵になる。ミドルシュートでネットが揺れなくても「ミドルシュートがある。」というだけで相手は守りにくい。「ミドルシュートを持っている選手」、「ミドルシュートで過去に何度もネットを揺らしている選手」、「高確率でミドルシュートを枠に飛ばすことが出来る選手」を多く擁しているチームは的が絞れない。相手は大変である。
J1の中でも圧倒的な攻撃力を誇る川崎Fはミドルシュートを得意にしている選手も多い。かつてはFW大久保(東京V)がミドルシュートでゴールを量産した。怪我明けのMF中村憲(川崎F)は復帰戦となった13節の清水戦(H)でゴールを決めているがコンパクトで威力のあるミドルシュートは彼の武器の1つである。バイタルエリアでボールを持ったときは必殺のスルーパスも持っているので対峙する相手は大変である。
「4-1-2-3」がメインになった今シーズンはインサイドハーフでプレーするようになったMF大島僚(川崎F)はミドルシュートを新たな武器にしつつある。昨シーズンまではJ1で194試合で10ゴール。ミドルシュートなどでゴールをたくさん奪うタイプの選手ではなかったが2.5列目のポジションでプレーするようになってミドルシュートからチャンスを作る場面が増えており、精度の高いミドルシュートが1つの武器になった。
昨オフに川崎Fから名古屋に完全移籍したMF阿部浩は「Jリーグ屈指のミドルシューター」と言える。G大阪でも川崎Fでもたくさんミドルシュートでネットを揺らしているが右足も左足も正確でかつ強烈。利き足ではない左足でもミドルシュートでゴールを狙える点が最大のストロングポイントと言える。大事なところでミドルシュートを決める勝負強さも魅力の1つと言える。ハリルJAPANのときに代表でプレーしている。