■ 「J1のクラブへの個人昇格」が考えられる選手というと・・・。J2は17節が終了した。開幕から順調に勝ち点を積み上げてきた「3強(長崎・北九州・徳島)」がここ2試合はやや苦しんでおり、長崎は2引き分け、北九州は0勝1敗1分け、徳島は1勝1敗となる。上位3チームの勝ち点が伸び悩んだことで4位以下との差が少し縮まった。2連勝の甲府が4位に浮上して、4連勝中の町田が6位まで上がってきた。栃木SCも好調で8位に位置する。3試合負けなしの金沢も11位まで浮上してきた。
自動昇格争いは面白くなってきたが今シーズンは新型コロナの影響でプレーオフは実施されないことになった。17位の岡山と18位の愛媛FCの差が「4」なので下位5チーム(愛媛FC・松本山雅・FC琉球・群馬・山口)は少し引き離されているが6位の町田と17位の岡山の差も現時点では「6」のみ。例年であれば13位の山形、14位の福岡、15位の千葉、16位の水戸、17位の岡山でさえ十分にJ1昇格が狙える勝ち点差になる。
4位の甲府から17位の岡山まで「8差」。プレーオフ争いは例年以上に白熱したと思うが今年はJ1昇格を達成するためには2位以内に入る必要がある。ハードルは高い。2位の北九州と9位の東京Vの差は「11」、2位の北九州と17位の岡山の差は「15」。自動昇格圏内のチームと2桁の勝ち点差が付いたにも関わらず、逆転で自動昇格を果たしたチームは限られることを考えると9位の東京Vでさえ厳しい状況である。
J2はあと4節で折り返しを迎えるが「2位以内に入るのはほぼ無理」と言えるチームが出始めている。来シーズン以降を見据えて若手主体に切り替えるクラブが出てきてもおかしくない時期に突入しているが「来シーズン以降を見据えた戦いを選択したチーム」がいくつか出てくるといよいよJリーグのオフのストーブリーグがスタートする。プレーオフが無い今シーズンは例年よりも早くストーブリーグに入る可能性がある。
今オフのストーブリーグのみならず、新たに導入された「第3登録期間(2020年10月2日(金)~10月30日(金))」のときにJ1のクラブに引き抜かれる選手が出てくることも考えられる。当然、J2でプレーする多くの選手が目指しているのはチームのJ1昇格であり、チームと一緒にJ1に昇格することになるが、不本意ながらチームとしてのJ1昇格は達成できずに個人昇格という形でステップアップする選手は必ず出てくる。
1人目 : FW ディサロ・燦・シルヴァーノ (ギラヴァンツ北九州)→ J2のリーグ戦で「ゴール数」という分かりやすい結果を残した選手は高確率でオフの移籍市場でJ1のクラブに引き抜かれるが、今、最も旬なストライカーであるFWディサロ・燦・シルヴァーノはこのままのペースでゴールを積み重ねて、かつ、北九州がJ1昇格に失敗した場合、争奪戦に発展する可能性がある。17節を終えた時点で9ゴールを挙げており、J2の得点ランキングは2位。文句なしの結果を残している。
2人目 : DF 新井直人 (アルビレックス新潟)→ プロ1年目の2019年から32試合に出場。即戦力として活躍したがCBでプレーする機会も多かった。「CBが4割程度、SBが6割程度」という内訳だったが今シーズンはSBで固定されている。右SBと左SBで起用されているがキックの精度が高くて守備面も安定している。「J2の中では最上位クラスのSB」と言える存在になった。「フィードが出来て左右両サイドをこなすSB」の需要は昨今のJリーグでは非常に高い。
3人目 : FW 加藤陸次樹 (ツエーゲン金沢)→ 大卒1年目ながら17試合で8ゴールを記録。金沢のエースとして目覚ましい活躍を見せている。高校年代は広島ユースでプレーしているが万能型のフォワードである。すべての能力が標準以上なので「FWディサロ・燦・シルヴァーノ以上にJ1のクラブで活躍する姿をイメージしやすい選手」と言える。怪我なく最後までプレーした場合は「今オフのJリーグの移籍市場の目玉の1人になる可能性は高い。」と考えられる。
4人目 : DF 福森健太 (ギラヴァンツ北九州)→ 2位と快進撃を続ける北九州はMF高橋大やFWディサロ・燦・シルヴァーノなど若手の攻撃陣に注目が集まっているが「最も成長した選手」に挙げられるのは左右のSBでプレーするDF福森健である。大卒で北九州に加入して5年目。生え抜きの選手になるがJ3で力を蓄えて久しぶりのJ2で躍動している。右足のキックの精度が高くてクロスでチャンスを演出することが出来る。評価が劇的に高まっている選手である。
5人目 : MF 渡井理己 (徳島ヴォルティス)→ 今シーズンから徳島の10番を背負っているが16試合で4ゴール2アシスト。10番にふさわしい活躍を見せている。静学仕込みのテクニックが最大の武器になるがシュート精度も向上して「点の取れる選手」に成長した。昨オフはJ1の広島が獲得に乗り出すなどすでにたくさんのJ1のクラブが注目をしている選手だと考えられる。今シーズンも徳島がJ1昇格を逃すようだと引き止めるのはかなり難しくなると思われる。
6人目 : MF 松崎快 (水戸ホーリーホック)→ Jリーグに限らず、移籍市場で人気を集めるのは「打開力のある選手」と「スピードのある選手」である。世界中のほとんどのクラブはそういう選手を血眼になって探しているが水戸の大卒1年目のMF松崎快に注目しているクラブは多いと思われる。東洋大の1年先輩で同じ左利きのドリブラーのMF坂元(C大阪)がJ1の舞台であれだけ活躍していることも彼にとっては好材料である。自ら仕掛けられる選手の価値は高い。
7人目 : MF 山下諒也 (東京ヴェルディ)→ こちらは「スピードスター」である。開幕前の東京Vのキャンプに練習生として参加してプロ契約を勝ち取ったがJ2トップクラスのスピードを武器に躍動中。途中出場で試合の流れを大きく変えられる選手である。「誰が見ても速い選手」はJリーグの移籍市場で人気を集める可能性が高い。「プレー選択のマズさ」でチャンスをつぶす場面は少なくないので判断力を磨く必要はあるが大きな可能性を秘めた選手である。
8人目 : DF ンドカ・ボニフェイス (水戸ホーリーホック)→ 大卒3年目になるが水戸の最終ラインの要に成長した。CBながら3ゴールを挙げるなど得点力の高さも大きな魅力と言える。183センチ/89キロという恵まれた体格を生かした空中戦の強さはJ2でも上位クラスと言える。軽率なミスからピンチを招く場面はそれなりの頻度で発生するがポテンシャルの高さは折り紙付きである。「獲得してしっかりと育ててみたい。」と思うJ1のクラブはたくさんあると考えられる。
9人目 : DF 毎熊晟矢 (V・ファーレン長崎)→ 登録ポジションはフォワードになるが中断期間中にSB/WBにコンバートされて開花した。179センチの高さと運動量を生かして不慣れなポジションをうまくこなしており、17節を終えた時点で首位を走る長崎の原動力の1人になっている。「サイドからクロスを上げて逆サイドで待っているSBやWBがシュートを狙う。」というプレーを長崎は伝統的に得意にしているが元フォワードなので打ってつけの役割である。
10人目 : FW 町野修斗 (ギラヴァンツ北九州)→ 再開後は出遅れたが7節で復帰を果たすと攻撃の中心の1人として躍動。12試合で6ゴール7アシストなのでたくさんのゴールに絡んでおり、J2でMVP級の活躍を見せている。味方のチャンスをお膳立てするシーンも多くて「周りも生かせるCF」として価値が急上昇している。昨シーズン限りで横浜FMとの契約が満了になったので北九州が保有権を持っている。争奪戦に発展するのは間違いないと考えられる。
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