■ 「死語」になったワードはたくさんある。 wikipediaを見ると死語とは「かつて使われていた単語や言い回しで今は使われなくなったものを意味する。」と書かれている。「死語」もいくつかに分類されるが
・「赤紙」や「銃後」や「女子挺身隊」 → 歴史的事象。
・「洗濯板」や「日光写真」 → 生活上の道具やおもゃなどで見かけることがなくなったもの。
・「写真機」や「エゲレス」 → 時代と共に表記が変わったもの。
などが代表例に挙げられる。他には「アベック」、「ツッパリ」、「ナウい」、「チョベリバ」、「ボイン」、「ヤング」なども『死語』に分類されるケースが多くなっているようだ。ここまでに述べたのはサッカー以外の用語になるがサッカーの世界にも「死語」や「死後になりつつあるワード」はたくさんある。
1つ目:ディフェンシブ・ハーフ (守備的MF) → ボランチという言葉が日本で一般的になったのは1994年あたり。Jリーグ元年の1993年当時はボランチという言葉はほとんど知られておらず、ディフェンシブ・ハーフ or 守備的MFと呼ばれた。名前のとおり、守備の仕事を専門に行うポジションと考えられており、MF遠藤やMF青山敏やMF大島僚のような「中盤の底でゲームを作る仕事を任される選手」は少なかった。もっと前のポジションの選手の仕事だった。
2つ目:チアホーン → 「観客が応援用に使用する小型のラッパ」のこと。「ミサンガ」などと同じで初期のJリーグブームを象徴するアイテムになるスタジアム周辺の騒音問題が社会問題化したこともあって早い段階で使用禁止となった。現在でもJリーグでは使用禁止になっており、拍手やチャントが応援の中心になった。2010年の南アフリカW杯のときに話題になったブブゼラは「チアホーンの一種になる。」と言われている。
3つ目:ロスタイム → アディショナルタイムという言葉が使われるようになったので廃れた言葉になるが言いやすいこともあって未だに「ロスタイム」という人は多い。追加タイムと呼ばれることもあるが「アディショナルタイム」というのはワードとしては少し長い。今後、同じ意味で言いやすい言葉が出てくる可能性はある。ちなみに選手や観客などに対して数字でアディショナルタイムが示されるようになったのは1998年の話になる。
4つ目:全日本 → 意味的には日本代表と同じである。かつてはサッカーの日本代表のことを全日本と呼ぶ人は多かったが最近はほぼいない。日本代表で統一されており、日本代表というと「サッカーの男子の日本代表」を思い浮かべる人がほとんどになる。野球やバスケットボールなどの代表チームも「日本代表」と呼ばれることがほとんどになるがバレーボールは全日本と呼ばれる。「全日本」というと今はバレーボールの代表である。
5つ目:ファンタジスタ → ファンタジスタを定義するのは簡単である。「FWロベルト・バッジオのような選手をファンタジスタという。」というのが最もわかりやすい。『想像を意味するファンタジア(fantasia)に人を意味する語尾「-ista」をつけた造語』になる。MFバルデラマ、FWデル・ピエロ、MF中村俊などは典型的なファンタジスタに分類されるがそういう選手が現代サッカーは少なくなったこともあってあまり用いられなくなった。
6つ目:自殺点 → 現在では「オウンゴール」と呼ばれており、「自殺点」と呼ばれることはほぼない。1994年のアメリカW杯で優勝候補に挙げられながら惨敗したコロンビア代表のDFエスコバルが大会期間中にオウンゴールをして、その後、射殺されるというショッキングな事件があったが、それもあって1994年の9月に日本サッカー協会が「自殺点」ではなくて「オウンゴール」という言葉を使用するようにメディア等に通達した。
7つ目:サドンデス (サドンデス方式) → 当初のJリーグは引き分けがなかった。同点で90分が終了した時は延長戦を行ってそれでも決着がつかない時はPK戦を実施したが延長戦はどちらかのチームがゴールを決めた瞬間、試合終了になった。「サドンデス(方式)」と言われたが突然死という表現が良くないと指摘されたこともあって1994年からは「Vゴール(方式)」と呼ばれるようになった。1998年と2002年のW杯のみ、この方式がW杯でも採用された。
8つ目:バナナシュート → カーブを描きながら落ちるシュートは「バナナシュート」と呼ばれる。日本で最も有名なバナナシュートは1986年の冬の高校選手権で東海大一高のMF三渡洲アデミールが決めたバナナシュートだろう。キャプテン翼のゲームに登場するサンタマリア君の必殺シュートとしても知られているが人とボールが進化して現代サッカーでは頻繁に見られるようになったこともあってほとんど使われないワードになった。
9つ目:スイーパー → 「掃除人」を意味する。特定のマークを持たずに味方が抜かれたときや2列目から飛び出してくる選手をケアするプレーが主な仕事になる。「3バックを採用しているチームの最終ラインの真ん中でプレーする選手」を指すことが多いが「最終ラインはフラットにする」というのが現代サッカーの基本。「左右のストッパーよりも後ろに位置するケースが多いスイーパー・システム」を採用するチームはほとんどない。
10つ目:センタリング → 「クロス」と「センタリング」は基本的には同じ意味になる。(※ 細部にこだわって両者を使い分けてきた人も中にはいるが・・・。)日本ではずっとセンタリングという言葉が使われてきたが最近はクロスという言葉を用いるケースがほとんどである。「海外ではクロスという表現が一般的なので世界に合わせるためにセンタリングという言葉は用いるのはやめよう。」というのが日本サッカー協会の考え方になる。
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