ガンバ大阪→ 開幕戦はアウェーの横浜FM戦だった。苦戦が予想されたが開始早々に相手のミスからMF倉田がゴールを奪って主導権を握った。後半は攻め込まれたが何とか逃げ切って白星スタートを切った。横浜FMに18本ものシュートを打たれたが今シーズンから取り組んでいる「ハイプレス」が機能して王者を撃破した。ルヴァン杯の初戦はホームで柏と対戦して0対1で敗れたが「順調なスタートを切った。」と言える。
新型コロナの影響でJリーグは中断期間に突入しているがDFキム・ヨングォン、MF小野裕、MF宇佐美と怪我人が出ていることならびにDF昌子のコンディションに不安があることを考えると再開が再延期されたというのはG大阪にとっては悪くない話になる。また、新しいサッカーに取り組んでいるので「成熟度を高めるチャンス」とも言える。J1は5月9日(土)の再開を目指しているが有意義な時間になるだろう。
開幕前のG大阪に対する評価は「9番手」だったが十分にリーグ制覇を狙えるメンバー構成になっている。上位候補に挙げられるが過密日程になることは確実なので「若い選手がどこまでやれるのか?」が大きな注目点になる。MF福田湧やDF高尾などはすでに計算できる戦力になっているが「FW唐山、MF奧野、MF山本悠、DF黒川などが出場機会を得たときにどんなプレーを見せるのか?」は興味深いところである。
FC東京ならびにC大阪にも同じことが言えるが今シーズンはJ3もタフな日程になる。高校年代の日本一を決めるプレミアリーグなども開幕は延期されているので例年以上にタフな日程になる。「U-23の3チームの活動は今シーズン限り」と言われているがやり繰りは大変である。ただ、もちろん、過密日程になるといろいろな選手に出場機会が巡ってくるので「新鋭」や「ニューフェイス」が登場しやすい状況になる。
U-23の対象となる選手を確保するために他クラブで出場機会に恵まれない若手を獲得することは十分に考えられる状況である。ユースやJrユースを含めた「クラブの総合力が問われる1年」になると思うがJ1の上位候補に挙げられるG大阪が目指すのはタイトル獲得であり、ACLの出場権獲得である。過去2年間はいずれも残留争いに巻き込まれかけたが目標ははっきりしている。結果が求められるシーズンになる。
セレッソ大阪→ 得点力アップがテーマとなるC大阪は2月9日(日)に行われた京都とのPSMは3対2で勝利した。ルヴァン杯の初戦はホームで松本山雅と対戦したが開始早々に先制ゴールを許した後、4連続ゴールを奪って4対1で大勝した。そしてJ1の開幕戦はホームの大分戦だったが苦しみながらも1対0で勝利した。大分戦(H)の内容はあまり良くなかったが公式戦は2戦全勝。PSMを含めると3試合で8ゴールを奪っている。
2019年は34試合で39得点のみ。得点数が少なかったがJ2の山形からMF坂元が加入した効果は絶大である。MF西川潤とのポジション争いが注目されていたが現時点では大きくリードしており、すでに「C大阪の攻撃の中心」になっている。興味深いのは直近の3試合で奪った8ゴールのうち、6ゴールが右サイドから生まれている点になる。MF坂元とDF松田陸で構成される右サイドが今シーズンの大きな武器になっている。
昨シーズンまではMF清武(or MF柿谷)とDF丸橋が中心となる左サイドが攻撃の中心だった。左偏重のサッカーだったがMF坂元が加入して左右のバランスが良くなった。DF丸橋はルヴァン杯の松本山雅戦(H)では逆転ゴールを決めているがMF柿谷はもちろんのこと、MF清武やDF丸橋もフィニッシャーになれる選手である。大分戦(H)は1ゴールのみに終わったが「総得点が大きく増える可能性は高い。」と言える。
選手層が厚いチームなので「再開後のJリーグが過密日程になること」は相対的に考えるとC大阪には有利に働くだろう。開幕前から「横浜FM→川崎F→鹿島に次ぐ4番手」と目されていたが「悲願のJ1初制覇の向けてチャンスのシーズン」と言える。長期政権になることをあまり好まないロティーナ監督は東京Vも2年のみで退いている。集大成のシーズンになると思うが全力でリーグ制覇を目指すことになるだろう。
一方で若返りを進めないといけない状況である。ここ2年ほどでMF山口蛍、FW杉本健、MF山村和、MF水沼の4人が流出した影響で思わぬ形で世代交代は進行しており、MF坂元、DF瀬古が開幕戦ではスタメン出場を果たした。GKアン・ジュンスもルヴァン杯でスタメン出場しているがMF西川潤はもちろんのこと、MF中島元、FW安藤瑞、MF喜田陽、DF庄司などもトップチームの試合にたくさん絡まないといけない。
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