■ 開幕戦は東京Vに3対0で大勝参入決定戦に進んだものの湘南と引き分けてJ1昇格を逃した徳島はリカルド・ロドリゲス監督が続投。就任4年目の2020年は集大成のシーズンになるだろう。「J1復帰」が最大の目標になるが開幕戦はホームで東京Vと対戦して3対0で大勝。最高のスタートを切った。立ち上がりはFW大久保やMFクレビーニョに決定機を作られるなどやや劣勢だったが相手のミスを突いて前半33分にMF西谷和が先制ゴールをゲットした。
さらに前半37分にも相手のミスからMF西谷和が決めて追加点を奪った。後半11分にはカウンターからまたしてもMF西谷和が決めて3点目のゴールを奪った。栃木SCから加入したMF西谷和は徳島でのデビュー戦でいきなりハットトリック達成。鮮烈なデビューを飾った。終わってみるとシュート数は徳島が19本だったのに対して東京Vはわずか5本のみ。先制ゴールを奪った後は徳島がほぼ一方的に攻め込む展開になった。
徳島は例年どおりで選手の入れ替えは激しかった。攻撃の中心だったMF野村直がJ1の大分に個人昇格を果たすなどレギュラー格の選手が半数ほど抜けている。「MF野村直の穴をどう埋めるのか?」が注目点になるがMF西谷和が強烈なインパクトを残した。昨シーズンはJ2で37試合で5ゴール1アシスト。秋以降はスタメンから外れるなど不本意なシーズンになったが心機一転。これ以上ないほどのスタートを切った。
1トップの位置で起用されたFW垣田も存在感を発揮した。自身のゴールはなかったが後半11分の3点目のゴールをアシスト。絶妙なスルーパスを通した。187センチとサイズに恵まれているが運動量が多くて器用なところもある。昨シーズンはFW河田がフォワードの中心となって30試合で13ゴールを記録しているがFW垣田とFW河田のポジション争いは面白い。場合によっては2人を併用することも考えられる。
■ 3ゴールに絡んだMF杉森守備陣も新加入のGK上福元を中心に無失点。好スタートを切ったがMF西谷和に次いで目立ったのは名古屋からの期限付き移籍となるMF杉森だった。名古屋がJ2だった2017年は26試合で2ゴール2アシスト、翌2018年は町田で29試合で3ゴール3アシスト。一定以上の出場機会を得たが2019年はJ1で3試合の出場にどまった。出場機会を求めて徳島への期限付き移籍を選択したが3ゴールすべてに絡む活躍だった。
自身のゴールやアシストは記録されなかったがいずれもMF杉森のプレーが起点になっている。シャドーの位置は激戦区なのでインパクトを残さないとすぐに代えられてしまうが申し分ない活躍だった。ゴールにつながったシーン以外でもいい位置でボールを受ける回数が多かった。3ゴールを記録したMF西谷和が分かりやすいヒーローになったが攻撃の中心となって3ゴールに絡んだMF杉森も同等の活躍だった。
リカルド・ロドリゲス監督はテクニックとアイディアを持った選手を好む指導者である。昨シーズンは高卒2年目だったMF渡井が覚醒して、レフティのMF小西も主力に定着したが、過去にはMF杉本太やMF前川などもリカルド・ロドリゲス監督の元で出場機会を得て覚醒した。「若くて才能のあるアタッカーをたくさん獲得する。」というのが近年の徳島の補強の方針になるがいきなりMF杉森が活躍。喜んでいるだろう。
今オフはMF西谷和とMF杉森以外にもドリブラーのMF榎本、小柄なMF浜下、経験のあるMF梶川などを獲得している。MF浜下は左WB、MF梶川はボランチで起用されてともに躍動したが「リカルド・ロドリゲス監督のサッカーに合いそうな選手をたくさん獲得する。」というのは補強の方針としては極めて分かりやすい。ライバルがたくさんいる環境になるがシャドーのポジション争いでMF西谷和とMF杉森がリードした。
■ 「東京世代で最初に名前が知られた選手」MF杉森は新天地の徳島で飛躍の1年になりそう予感を漂わせているが1997年生まれなので東京世代になる。ここ最近は年代別代表に招集されておらず、東京五輪の出場はかなり難しいと言えるが、「東京世代の選手の中で最初に名前が知られた選手」として有名である。名古屋U12のときにMF森晃太(山口)と2人で全国大会で躍動。チームを日本一に導いたが「こんな小学生がいるのか・・・。」と大きな話題になった。
2009年の話なので約10年前になる。言うまでもなく、「小学生の大会で活躍した選手が有名になる。」というのは相当に珍しい。「小学生の時点でここまで名前が売れた選手はほとんどいない。」と言える。その後はU-16やU-17などの年代別代表でもプレーしており、名古屋の関係者やサポーターから高い期待を受けてきた。順調なプロキャリアにはなっていないがまだ22歳である。リカバーは十分に可能と言える。
この試合は3つのゴールに絡んだが、やはり、求められるのは分かりやすい結果である。試合を観た人には「MF杉森が良かった。」ということは伝わるがゴールやアシストが記録されなかったら評価されにくい世界である。逆に数字を残すことが出来たらそれ以外のプレーが相当にひどかったとしても一定の評価をされる世界である。貪欲にプレーして結果を残すことが期待される。5ゴール5アシストは最低ラインである。
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