■ ジェフ千葉は白星スタート最後にJ1でプレーしたのは2009年の話になる。J2に降格して早くも11年目となる千葉は元・韓国代表の尹晶煥監督の招聘に成功した。鳥栖ならびにC大阪で結果を残した名将に再建を託す形になった。オフはFW川又やMF田口やFW山下敬などを獲得。主力の流出はほぼなかったので「補強に成功した。」というのが一般的な見方になるが開幕戦はホームでFC琉球と対戦して1対0で勝利。白星スタートを切った。
いきなりMF堀米勇のクロスからMF米倉がゴールゲット。開始して数十秒で先制ゴールを奪った。尹晶煥監督は「4-2-2-2」を採用することが多いが千葉でも「4-2-2-2」を採用している。右SHにMF米倉を起用して、左SHにMF堀米勇を起用しているが、昨シーズンは右SHに左利きのMF堀米勇を置いて左SHに右利きのMF為田を起用することが多かった。左利きのMF堀米勇を左サイドに置いているのが特徴と言える。
いきなり新しいやり方が実った形になったがその後は防戦一方の展開になった。昇格候補に挙げられる千葉に対してFC琉球は降格候補に挙げられている。千葉のホーム戦ということも加味すると「先制ゴールを奪った千葉がその勢いのままで大量ゴールを奪って勝利する。」という展開になっても全く不思議はなかったが逆にFC琉球が押し込む展開になった。FC琉球は少なくない数のチャンスを作った。
シュート数はFC琉球が17本だったのに対して千葉は5本のみ。FC琉球は相手の3倍以上のシュートを放ったが最後までゴールを奪うことは出来なかった。1対0で勝利した千葉が開幕戦で勝利で飾ったが「FC琉球の頑張りが目立つ試合になった。」と言える。DFタヴァレスのシュートがバーに直撃したシーンなど惜しいシーンはたくさんあった。決定力に課題を抱えているがFC琉球の戦いぶりは悪くなかったと言える。
■ 健闘したアウェイのFC琉球FC琉球は「4-2-3-1」を採用しているが1トップの位置で起用されたのは仙台から加入したベテランのFW阿部拓だった。「岡山に移籍したMF上門の穴をどう埋めるのか?」が注目点になるがトップ下で起用されたのは大卒1年目のMF池田廉だった。拓殖大出身のルーキーをいきなりスタメンで起用してきたのは驚きだったが持ち味であるダイナミックなプレーを見せた。後半12分に下がったがまずまずの出来だった。
右SBで起用されたDFタヴァレスがたくさんのチャンスに絡んだのもFC琉球にとってはポジティブに考えられる。昨シーズンの前半戦はDF西岡大志が右SBでプレーする機会が多かったが後半戦は右SBを固定しきれなかった。FW上原慎を右SBで起用した試合もあったが「右SBは今オフのFC琉球の補強ポイントの1つ」だった。182センチと高さのある選手なのでセットプレーのときも威力を発揮するだろう。
ベテランのFW阿部拓も1トップの位置で奮闘したのでFC琉球にとっては収穫の多い試合になったが評価が難しいのは千葉の方である。昨シーズンは開幕から5試合勝ちなしと躓いたことを考えると「開幕戦で勝利を飾ったこと」は評価できる。開幕戦で勝利したことでチームは落ち着くと思うが「降格候補に挙げられるFC琉球を相手にホームでここまで攻め込まれる。」というのは誰も予想できない展開だった。
もちろん、いきなり先制ゴールを奪うことに成功したので「無理に攻める必要はなくなった。」という点は考慮する必要がある。リスクをあまりかけないのが尹晶煥監督のスタイルである。0対0の時間帯が長く続いていたり、追いかける展開になっていたり、同点ゴールを奪われていたらギアチェンジをして千葉が攻め込む時間帯が出てきたとは確実だと思うが先制した後の千葉はなかなかチャンスを作れなかった。
■ 評価の難しい開幕戦「勝利したこと」以外ではポジティブな要素の少ない試合になったが開幕のFC琉球戦(H)のみで今シーズンの千葉を評価するのは難しい。2節が町田戦(H)、3節が新潟戦(A)、4節が松本山雅戦(H)なので力のあるチームとの対戦が序盤戦は続いていくが町田や新潟や松本山雅を相手にしたときにどうなのか?である程度は今シーズンの千葉の総合力が見えてくるだろう。FC琉球戦(H)のみで判断するのは気が早い。
「降格候補のFC琉球にあれほど攻め込まれるのは・・・。」というのが多くの人の千葉の開幕戦を見た印象になると思うが開始1分で先制ゴールを奪って無理に攻めなくてもいい状況になったのは確かなことである。「点を取らないといけない状況になったときにどこまでチャンスを作れるのか?」はまだ分からない。今シーズンの目玉であるFWクレーベとFW川又の2トップの関係性なども開幕戦では分からなかった。
開幕戦で勝利したことで空気は良くなると思うので次節以降に期待したいが各ポジションにJ2では上位クラスの選手を揃えているのは間違いないところである。尹晶煥監督も実績のある指導者なので今シーズンはJ1復帰の大きなチャンスである。脂の乗り切った年代の選手がほとんどという点もプラスに考えられる。磐田や大宮や福岡や徳島や長崎や新潟や京都などがライバルになると思うがJ1昇格のチャンスはある。
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