■ 一足早くルヴァン杯が開幕 2020年のルヴァン杯のGLの初戦は2月16日(日)に行われた。ACLに出場する横浜FM・神戸・FC東京はGLが免除されており、松本山雅がJ2のクラブでは、唯一、ルヴァン杯に出場することになった。全国各地で8試合が開催されたがゴールラッシュになった試合がいくつもある。浦和はホームで仙台に5対2で大勝しており、C大阪はホームで松本山雅に4対1で大勝している。川崎Fもホームで清水に5対1で大勝している。
札幌もアウェイで鳥栖に3対0で大勝しているが全8試合の中で最も印象に残ったのは浦和になる。大槻監督が続投して新たに「4-2-2-2」を採用することになったが新戦力のFWレオナルド(浦和)が躍動。2ゴール1アシストの鮮烈なデビューを飾った。パートナーを組んだFW杉本健も2ゴールの活躍だった。この日はFW興梠がベンチスタート。FWレオナルドとFW杉本健の2トップになったが2人で計4ゴールの活躍だった。
3年計画でチームを立て直すことになったが幸先のいいスタートを切った。オフの補強がうまくいかなかったので不安視されているが、やはり、FWレオナルドは本物である。2018年はJ3、2019年はJ2で得点王に輝いているが、シュートが上手な選手である。シュートが上手な選手はカテゴリーに関係なくコンスタントにゴールを決めることが出来る可能性は高い。「J1での得点王は十分に可能」と言えるだけの能力がある。
「4-2-2-2」を採用しているが右SHがMF関根貴、左SHがMF汰木なので「突破力のある選手」をサイドハーフに置いている。この日はFW杉本健が下がり目の位置でボールを受けて起点になる場面が多かったがバランス的には良かった。あっさりと2失点した守備陣は不安いっぱいで、後方からのつなぎも全くスムーズではなかったが攻撃に関してはFWレオナルドの加入やシステム変更などによって希望が持てる。
■ 攻撃陣が爆発した川崎フロンターレ 同じくホームで大量5ゴールを奪って大勝した川崎Fも今シーズンからシステムが変更になった。「4-1-2-3」を採用するようになったが攻撃陣が爆発した。5ゴールを奪ったが他にもたくさんの決定機を作った。大黒柱のMF中村憲が長期離脱中。FW小林悠やMF家長やMF守田やDF車屋といった実績のある選手がベンチスタートになる中、MF脇坂やFW長谷川竜也やMF大島僚など中堅世代の選手が中心になった。
「ストップ・ザ・横浜FMの1番手」に挙げられるが昨シーズンと比べるとボールを持っていない時の迫力が段違いである。プレスの強度が上がっていい形でボールを奪うシーンがたくさんあった。そのままカウンターにつなげるシーンが目立った。今シーズンのJリーグは「少々のことではファールを取らない方針」を掲げているが中盤で激しいプレーをしてもファールの笛が鳴らない可能性が高い。カウンターは武器になる。
例年と比べると川崎Fはオフの補強がうまくいかなかったがそれでもFW三笘やFW旗手が加入。右SBのDF山根視がある程度はやれそうだというのも収穫と言える。横浜FMにはACLの負担があることを考えると「川崎Fがリーグ制覇を奪回しても何ら不思議はない。」と言える。選手層の厚さはJ1屈指である。補強に成功した横浜FMの選手層も相当に分厚いが「川崎Fのサブ組の豪華さはJ1最高」と言えるだろう。
■ MF坂元の加入で右サイドが強力になった。 C大阪もホームで松本山雅を相手に4ゴールを奪った。こちらはロティーナ監督になって2年目。システムもやり方も大きくは変わらない。変える必要性は全くないので「継続路線を選択した。」と言えるが山形から加入したMF坂元がキーマンになっている。「MF水沼が抜けた右SHをどうするのか?」が今キャンプ中のC大阪の大きなテーマだったMF坂元がハマっており、「開幕スタメンは確実」と言える状況になっている。
MF水沼の献身性や運動量や勝負強さはJ1屈指である。クロッサーとしても、ムードメーカーとしても超・一流の選手であるが、突破力のある選手ではない。MF水沼とDF松田陸で組む右サイドが機能不全に陥るケースは少なくなかったがMF坂元は1人でボールを持って局面を打開することが出来るので攻撃のバリエーションは格段に増えた。MF坂元の加入によってDF松田陸の良さが引き出されるようになった。
サンガスタジアム by Kyoceraのこけら落としとなった2月9日(日)のPSMでもC大阪は3ゴールを奪っているので2試合で計7ゴール。課題だった得点力がアップしているが「7ゴール中6ゴールは右サイドが起点になっている。」という点は見逃せないところである。「MF清武ならびにDF丸橋のいる左サイドでチャンスを作る。」というのが近年のC大阪の攻撃パターンだったがMF坂元の加入で右サイドが活発になった。
C大阪は効果的な補強を行って選手層が厚くなった。松本山雅戦(H)ではMF清武、FW都倉、FW豊川、MF西川潤がベンチスタートになったが他にもFW鈴木孝やDF小池裕が控えている。守備的なポジションはそこまで層が厚くないので怪我人が発生すると大変なことになるが「点が欲しい時間帯に投入できるカードが格段に増えた。」と言える。リードを許す展開になったとしてもゴールの期待ができる陣容である。
中でもFW都倉が復帰してきたのは大きい。大怪我からの復活を目指す途中なので当面はサブに回るだろう。しばらくの間はスタメンで起用されることはないと思うが勝負強さと絶対的な高さと得点感覚を持ったFW都倉がスーパーサブとして控えているというのは相当に大きい。DFマテイ・ヨニッチを中心とした守備陣は計算できるので課題の得点力がアップした場合、C大阪は十分にリーグ制覇を狙えるだろう。
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