12位 : 水戸ホーリーホック → 22票
→ 「スモールクラブが躍進するとその年のオフが大変」というのは日本のみならず、世界中のリーグで当てはまる話だと思うが、水戸は厳しいオフになった。主力だったMF前寛之(福岡)、DF志知(横浜FC)、MF白井永(岡山)などが流出して、期限付き移籍だったFW黒川やFW小川航やMF福満やDF宮大樹やMF浅野雄などはレンタル終了となった。主力の半数以上が退団・流出しており、スタメンは総入れ替えに近い。
主力を引き止めることが出来るクラブであれば「また、来年頑張る。」と切り替えることが出来るが水戸のような資金力の乏しいクラブがJ1昇格を達成するためには「最初のチャンス」を生かさないと難しい。草刈り場になってしまったことを否定するのは難しいが例年どおりで出場機会に恵まれない他クラブの有望株をたくさん獲得できている。「流出分が埋まった。」とは言えないが面白い選手をたくさん獲得した。
特に期待が集まるのはMF山田康(名古屋)、MF深堀(名古屋)、FW山谷(横浜FM)の3人になる。J1のビッグクラブからの加入になるが能力は高い。中でもMF深堀はキャンプ期間中に好アピールを続けており、主力として起用される可能性が出てきた。大きなチャンスがやってきた。他にもGK牲川(沼津)やMF奥田晃(Y.S.C.C.横浜)やMF前嶋(富山)などを獲得している。2019年のJ3で活躍した選手をたくさん獲得した。
11位 : モンテディオ山形 → 25票
→ プレーオフの2回戦で徳島に敗れて「J1復帰」を逃した山形は木山監督が退任となった。仙台に引き抜かれる形になったが木山監督が2017年に愛媛FCから山形にやってきたときはGK児玉やFW阪野やFW瀬沼など愛媛FCで主力を担った選手数名を引き連れて仙台に移っている。「当時の山形と同じように山形の主力を仙台がたくさん引き抜くのでは?」と大いに心配されたが仙台絡みの移籍はなかった。
大卒1年目ながら主力として躍動したMF坂元(C大阪)の移籍は痛いがその他の主力はほぼ全員が残留した。GK櫛引、DF三鬼、DF栗山、DF熊本、MF中村駿などは中堅世代の実力者である。J1のクラブが獲得に乗り出してもおかしくないだけの実力を持っているがG大阪が関心を寄せたとされるDF熊本も残留決定。期限付き移籍だったMF柳はレンタルバックとなったが「主力の流出は最小限にとどまった。」と言える。
加入が決まったのはMF加藤大(金沢)、MF渡辺凌(新潟)、DF小野田(湘南)、DF高山和(大宮)、MF中村充(鹿島)など。面白い選手をたくさん獲得しているがフォワードが手薄だった。「フォワードの補強」があってもおかしくない状況だったが2月3日(月)にFWヴィニシウス・アラウージョ(アヴァイ)の獲得が決定した。スピードがあって能力の高いストライカーである。「十分に自動昇格を狙える戦力になった。」と言える。
10位 : 大宮アルディージャ → 38票
→ 2年連続でプレーオフ敗退に終わった大宮は力のある外国人選手3人を獲得した。MF翁長(長崎)やMF近藤貴(愛媛FC)やMF菊地俊(湘南)なども獲得したので「充実した補強が出来た。」と言える。「優勝候補の筆頭」に挙げられるが中でも注目と期待が集まるのはFWネルミン・ハスキッチ(ラドニチュキ)になる。セルビアリーグで得点王に輝いた実績がある。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表でも1試合プレーしている。
FWシモヴィッチとFWフアンマ・デルガドとFW大前が抜けているが新たに加入するフォワードはFWネルミン・ハスキッチとFW戸島くらいである。他にはFW富山がいるがフォワードに関してはかなり手薄である。FWネルミン・ハスキッチにかかる期待は大きい。彼が不発に終わるようだと「J1復帰」は難しくなる。MF近藤貴とMF翁長とMF菊地俊はいずれも実績のある選手である。中盤やWBの層は一気に厚くなった。
守備的なポジションはDFマクシメンコ(オリンピア・リュブリャナ)とGKフィリップ・クリャイッチ(パルチザン・ベオグラード)に期待が集まる。DFマクシメンコはラトビア代表で51試合に出場している。GKフィリップ・クリャイッチもセルビア代表として1試合に出場した経験がある。新外国人3人はネームバリューのある選手ではないがいずれも代表歴がある。3人が期待通りに働くようだと「J1復帰が濃厚」となる。
9位 : ジュビロ磐田 → 47票
→ 移籍市場の序盤戦はDF大南(柏)やMFアダイウトン(FC東京)の移籍が確実になるなど流れは悪かった。FW大久保やMF田口やFW川又やGKカミンスキーといったビッグネームの契約満了のニュース(噂)もネガティブなニュースだったが移籍市場の中盤戦以降に盛り返した。FW小川航(水戸)やMF伊藤洋(名古屋)などの回収に成功した上で即戦力クラスの選手をたくさん獲得している。文句なしの勝ち組と言える。
ネームバリューのある選手がたくさん抜けたがフベロ体制で主力だった選手のほとんどは残留している。新たに加入が決まったのはMFルリーニャ(パフォスFC)、MF大森(FC東京)、DFフアン・フォルリン(レアル・オビエド)、DF大武(新潟)、DF舩木翔(C大阪)など。力のある選手をしっかりと確保した。昨シーズンの終盤のメンバーがベースになると思うが「どこまで新戦力がスタメンに食い込めるのか?」が注目点になる。
弱点を的確に補強できたことならびにフベロ監督のサッカーに合いそうな選手をしっかりと確保できた点が高評価に値する。MF大森はハードワークの出来る選手なのでマッチする可能性大。DF大武は欲しかった大型CBである。DF舩木翔は精度の高い左足を持った左SBである。降格が決まって草刈り場になる可能性はあったが十分なオフになった。J2の中では大宮と並んで「昇格候補の一角」に挙げられる。
8位 : V・ファーレン長崎 → 53票
→ 「1年でのJ1復帰」を逃した長崎はオフに積極的な動きを見せた。「キャンプ期間中の練習試合の結果を気にする必要はない。」とは言っても今キャンプ期間中の長崎はとんでもなく結果が出ており、好調が伝えられている。同じようなタイムスケジュールで調整を行っているJ1やJ2のクラブを相手に結果が出ている点はポジティブに考えられる。各ポジションに優秀な選手を揃えているので「上位候補」に挙げられる。
エースのFW呉屋(柏)は抜けたがFW富樫(町田)、MFルアン(アトレチコ)、MF加藤大(福岡)、DFフレイレ(湘南)、DF二見(清水)などの獲得に成功した。前・所属クラブで主力を張っていた選手が多い。注目はMFルアンになる。「ブラジル1部で輝かしい実績を誇るアタッカー」と紹介されている。得点力はそこまで高くないと思うがチャンスメーカーとしての評価は高い。「4-2-2-2の左SH」で起用される可能性が高い。
最終ラインはDF二見とDFフレイレを獲得して厚みが増した。DF徳永やDF二見やDF角田はCBでもSBでもプレー可能。DF亀川も左右のSBをこなす選手なので選択肢は多い。鍵を握るのはFWイバルボだろう。昨シーズンは怪我の影響もあってスタメンの機会は少なかった。スペシャルな選手であることは鳥栖時代に証明している。彼が主力としてプレーできればFW呉屋の抜けた穴を感じずに済む可能性が高まる。
7位 : 徳島ヴォルティス → 61票
→ 惜しくも参入決定戦で湘南と引き分けて2度目のJ1昇格を逃した徳島はリカルド・ロドリゲス監督が続投。就任4年目の2020年は勝負の1年になる。選手の入れ替えは例年通りで激しかった。MF野村直(大分)とDFヨルディ・バイス(京都)とMF杉本竜(横浜FM)とGK梶川(横浜FM)とDF内田裕(鳥栖)が流出してしまった。特に痛いのはMF野村直とDFヨルディ・バイスとDF内田裕の流出になる。穴を埋めるのは大変である。
ただ、MF西谷和(栃木SC)、FW垣田(金沢)、MF浜下(栃木SC)、DFドゥシャン(横浜FM)、GK上福元(東京V)などの獲得に成功した。GK梶川よりもGK上福元の方が評価の高いキーパーなので「キーパーはレベルアップに成功した。」と言える。FW垣田は高さがあって走力のある選手なので大きなプラスをもたらす可能性がある。MF西谷和は能力の高い選手なのでMF野村直の穴を1人で埋める可能性はある。
また、守備力だけを考えるとDFドゥシャンの方がDFヨルディ・バイスよりも優れている。今オフも流出した選手の穴をしっかりと埋めることが出来そうな補強が出来ている。不安視されるのはDF内田裕の穴になる。大卒のDF吹ヶ(阪南大)とDF安部崇(中央大)に期待をしていると思うがハードルは高い。MF岩尾やMF渡井などの引き止めに成功したのは良かった。今シーズンは2位以内に入って自動昇格を達成したい。
→ 【J2】 オフの戦力補強の評価ランキング ~18:栃木SC、19:甲府、20:FC琉球、21:愛媛FC、22:金沢~
→ 【J2】 オフの戦力補強の評価ランキング ~13:町田、14:北九州、15:東京V、16:山口、17:松本山雅~
→ 【J2】 オフの戦力補強の評価ランキング ~7:徳島、8:長崎、9:磐田、10:大宮、11:山形、12:水戸~
→ 【J2】 オフの戦力補強の評価ランキング ~1:福岡、2:群馬、3:京都、4:千葉、5:岡山、6:新潟~
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