6位 : 大分トリニータ ・・・ 95票
→ 昇格1年目の2019年はJ1で9位。躍進した。勝負の2年目になるがJ1で力を示した選手のほとんどが残留となった。DF岩田、DF鈴木義、GK高木駿、MF田中達、MF小塚などは他クラブが目をつけても何らおかしくなかったがいずれも残留を決断した。唯一、FWオナイウ阿道が抜けてしまったがもともと浦和からの期限付き移籍だったので大分にはどうしようもなかった。主力の退団はFWオナイウ阿道くらいである。
その上でMF野村直(徳島)、FW高澤(群馬)、FW渡(広島)、FW知念(川崎F)、DF香川勇(長崎)、MF佐藤和(甲府)、MF町田(松本山雅)、DF小出(甲府)、K吉田舜(群馬)などを獲得した。FW知念とFW渡はJ1のクラブから、FW高澤とGK吉田舜はJ3での活躍が評価されての大分入りとなるが獲得した選手の多くは「2019年のJ2で活躍した選手」になる。昨オフに続いて大分は「J2の選手中心の補強を行った。」と言える。
選手層はかなり厚くなったが注目はフォワードになる。昨シーズンも後半戦は極度の得点力不足に苦しんだ。夏に流出したFW藤本憲(→神戸)の穴を埋めきれなかったが「FWオナイウ阿道とFW藤本憲の穴を誰がどういう形で埋めるのか?」が注目点になる。FW知念とFW渡とFW高澤の3人が「フォワードの軸候補」になるが3人ともJ1での実績は乏しい or 全くない選手である。この3人が大分の命運を左右するだろう。
5位 : セレッソ大阪 ・・・ 97票
→ 不動の右SHだったMF水沼(→横浜FM)が流出したのは想定外だった。ムードメーカーとしてもチームに貢献していた選手なのでピッチ内外でマイナスと言えるが2019年のJ2で目立った活躍を見せたMF坂元(山形)の獲得に成功した。高卒1年目のMF西川潤と右SHのレギュラーを争っているが現段階ではMF坂元が優勢。京都とのPSMでもゴールを決めている。「MF坂元の開幕スタメンは濃厚」と言える。
MF水沼とは全く違うタイプになるがドリブルで局面を打開できるのがMF坂元の魅力になる。昨シーズンまではMF清武とDF丸橋のいる左サイドが攻撃の中心だったがMF坂元の加入でバランスよく攻撃が出来るようになるだろう。他にはFW豊川(オイペン)、MFルーカス・ミネイロ(ポンチ・プレッタ)、DF小池裕(鹿島)、MF島村拓(ロンドリーナ)などを獲得しているが「20代前半の若手中心の補強になった。」と言える。
FW豊川やMFルーカス・ミネイロやDF小池裕は当面は控えになると思うが「高齢化」が進行しつつあったC大阪にとって「次世代の主力候補」をたくさん獲得できたのは大きい。尹体制で主力を担ったロンドン世代の選手がたくさん抜けて新しい選手が入ってきたのでここ1年で世代交代は一気に進んだ。この1年間でMF西川潤やMF中島元やMF喜田陽やDF庄司などが台頭してくるとさらにクラブの未来は明るくなる。
4位 : ベガルタ仙台 ・・・ 114票
→ 「クラブ史上最高」とも言える大型補強に成功した。DF永戸(→鹿島)は流出してしまったがそれ以外の主力は軒並み残留。しかも、早い段階で残留が確定した選手が多かったのでチーム作りはやりやすくなった。FWアレクサンドレ・ゲデス(ヴィトーリアSC)、MFクエンカ(鳥栖)、DF吉野恭(広島)、FW赤崎(名古屋)、DFパラ(ボタフォゴSP)など即戦力クラスの選手をたくさん獲得して大幅な戦力アップに成功した。
「文句なしで移籍市場の勝ち組」と言えたがキャンプに入ってから誤算が続いており、「補強の目玉」だったMFクエンカは2月10日(月)に膝の半月板の手術を行ったので長期離脱中が濃厚となった。全治はまだ公表されていないが少なくとも前半戦は不在だろう。スペイン時代から怪我の多い選手だったので「一定のリスクを伴う補強」ではあったが攻撃の中心として考えていた選手の長期離脱中は痛すぎる。
FWアレクサンドレ・ゲデスも怪我で離脱中。3月下旬あたりまでプレーできない。FW長沢駿も同じく離脱中なので2月7日(金)にFW山田寛(C大阪)を獲得した。高さがあってキープ力の高い選手なのでいい補強が出来たと言える。3人が怪我をしてすかさずFW山田寛を獲得した点は評価できるが左SBのDFパラの評価が現状は芳しくない。大型補強に成功したものの、キャンプインした後は悪いニュースが多くなっている。
3位 : 柏レイソル ・・・ 163票
→ 移籍の噂も流れたGK中村航とFWオルンガが残留した上で即戦力クラスの選手をたくさん獲得した。FW呉屋(長崎)、MF仲間(岡山)、MF戸嶋(新潟)などJ2で活躍していた選手が補強の中心になったが「力のある選手たち」であることは明らかである。MF神谷(愛媛FC)、DF三丸(鳥栖)、DF高橋祐(鳥栖)、DF北爪(横浜FC)、DF大南(磐田)なども獲得したので選手層は格段に厚くなった。初年度から上位進出が狙える。
「新戦力の中で定位置を確保する確率が最も高い選手」は右SBのDF北爪だろう。昨シーズンは夏にDF小池龍(→ロケレン)が移籍。その後、いろいろな選手を右SBで起用したが固定しきれなかった。アタッカーのMF瀬川祐を右SBにコンバートしてスタメンで起用した時期もあったがJ2の横浜FCで主力だったDF北爪は能力が高い。DF高橋峻がいて、DF川口尚もいるので、「右SBのポジション争いは要注目」と言える。
最大の注目はやはりキーパーになる。韓国代表クラスのGKキム・スンギュ(蔚山現代)を獲得したことでGK中村航とGKキム・スンギュという実力者2人を抱えることになった。代表定着が期待されるGK中村航がサブに降格して定位置を確保できないようだと日本代表にとっては痛手である。「このクラスのキーパーを2人抱えるメリットはほとんどない。」と言えるがネルシーニョ監督がどちらを選択するのか?は興味深い。
2位 : 横浜Fマリノス ・・・ 188票
→ 2連覇を目指す横浜FMはオフも勝ち組になった。大分や柏と同様に「2019年のJ2で活躍した選手」が補強の中心になったがMF仙頭(京都)、DF山本義(金沢)、DF前貴之(山口)、MF杉本竜(徳島)、GK梶川(徳島)など能力の高い選手を大量に獲得した。J1のクラブからはFWオナイウ阿道(大分)とMF水沼(C大阪)を獲得したがMF仙頭やDF山本義やDF前貴之はゼロックスのときはベンチ外。選手層の厚さはJ1屈指である。
注目が集まるのはFWオナイウ阿道だろう。ゼロックスの神戸戦は前半のみで交代。まだ完全にはフィットしきれておらず、「横浜FMのサッカーに馴染めずに終わる可能性」もあるが高さと強さを持った正統派のCFである。2019年の横浜FMは「高さ不足」という点が弱点だったが彼が入るとセットプレーの威力は増す。怪我明けのFWエジガル・ジュニオもいるので「CFが誰になるか?」が目下の注目点になる。
一方、主力では右SBのDF広瀬陸(→鹿島)が流出した。これは想定外だったがDF前貴之を獲得してある程度はカバーできた。DF松原健が1番手で、DF和田拓もしくはDF前貴之が2番手の右SBになるだろう。昨夏も横浜FMはDF伊藤槙(水戸)とMF渡辺皓(東京V)を獲得しているが魅力のあるサッカーを展開している点は「選手の獲得レース」でも有利である。「横浜FMでプレーしたい。」という選手はたくさんいるだろう。
1位 : 鹿島アントラーズ ・・・ 220票
→ 最も高い評価を得ているのは鹿島になる。所属する選手の欧州移籍が続いたこともあって最終ラインは特に手薄になっていたが働き盛りの年齢で、かつ、代表入りも狙えるDF広瀬陸(横浜FM)、DF奈良(川崎F)、DF永戸(仙台)、DF杉岡(湘南)の獲得に成功した。特にDF永戸とDF杉岡はどちらも「今オフの移籍市場の目玉」だった。DF永戸とDF杉岡のダブル獲得というのは鹿島ならでは。驚きのニュースだった。
攻撃的なポジションはMFセルジーニョが抜けてしまった。決定力と勝負強さを併せ持っていた選手なので痛手と言えるがFWエヴェラウド(シャペコエンセ)とMFファン・アラーノ(コリチーバFC)とMF和泉(名古屋)の獲得に成功した。FWエヴェラウドは典型的なストライカーである。フォワードの軸になれる選手が必要だったのでいい補強と言える。FWエヴェラウドとMFファン・アラーノの2人の能力は相当に高い。
DF広瀬陸やMF和泉はさっそくチームに馴染んでいるので「申し分ない補強ができた。」と言えるが誤算はACLのプレーオフで敗れて本大会に出場できなくなった点である。過密日程になることを見越してたくさんの選手を獲得したがJ1のリーグ戦に集中できる状況になった。特にDF永戸とDF杉岡のいる左SBは「どういう風に出場時間を分け与えるのか?」で現場の人たちは頭を悩ませることになるだろう。
→ 【J1】 オフの補強のランキング ~18:浦和、17:札幌、16:鳥栖、15:広島、14:川崎F、13:湘南~ → 【J1】 オフの補強のランキング ~12:FC東京、11:神戸、10:横浜FC、9:清水、8:名古屋、7:G大阪~ → 【J1】 オフの補強のランキング ~6:大分、5:C大阪、4:仙台、3:柏、2:横浜FM、1:鹿島~ youtubeを始めました。 チャンネル登録よろしくお願いいたしますm(__)m VIDEO 関連エントリー 2020/01/07 【J1】 順位予想バトル 2020年版 受付開始 (現在の参加者:213名) 2020/01/08 【J2】 順位予想バトル 2020年版 受付開始 (現在の参加者:114名) 2020/01/18 【J3】 順位予想バトル 2020年版 受付開始 (現在の参加者:27名) 2020/01/31 【J1】 今オフの移籍市場の「勝ち組」と「負け組」はどこだろうか? (2019年-2020年オフ) (上) 2020/01/31 【J1】 今オフの移籍市場の「勝ち組」と「負け組」はどこだろうか? (2019年-2020年オフ) (中) 2020/01/31 【J1】 今オフの移籍市場の「勝ち組」と「負け組」はどこだろうか? (2019年-2020年オフ) (下) 2020/02/10 【京都サンガ×セレッソ大阪】 新スタジアムのこけら落としに行ってきた。 (生観戦記・上) 2020/02/10 【京都サンガ×セレッソ大阪】 新スタジアムのこけら落としに行ってきた。 (生観戦記・中) 2020/02/10 【京都サンガ×セレッソ大阪】 新スタジアムのこけら落としに行ってきた。 (生観戦記・下)
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