12位 : FC東京 ・・・ 29票
→ プレーオフで勝利してACLの本大会出場を決めたFC東京は攻撃的なポジションの選手が補強の中心になった。FWディエゴ・オリヴェイラ&FW永井謙の2トップにかかる負担が大きかったがMFアダイウトン(磐田)とMFレアンドロ(鹿島)の獲得に成功した。どちらも能力の高い選手なので選手起用の幅が広がった。MFアダイウトンは早くも存在感を発揮しており、大卒のMF安部柊(明治大)は即戦力になるだろう。
中盤から前目のポジションは層が厚くなった。充実した陣容と言えるがCBはかなり手薄である。DF森重とDF渡辺剛に次ぐCBが必要だったのでDF木本(C大阪)の獲得に乗り出したが失敗。五輪代表のDF岡崎慎(→清水)が出場機会を求めて移籍を決断したのも誤算だった。DFジョアン・オマリ(神戸)を獲得したが外国人枠の問題があるので「3番手のCB」としてベンチに置く形になるのは枠がもったいない。
「日本人の即戦力のCB」を獲得できなかったのは大きなマイナスである。CBに怪我人が発生すると大変なことになる。目下の注目点はDF長友(ガラタサライ)だろう。登録外になったので「移籍は確実」と言える状況である。ロシアのクラブも獲得候補に挙がっているが普通に考えると「FC東京に復帰する可能性が最も高い。」と言える。左SBもやや手薄だったがDF長友が復帰するようだとSBの厚みは一気に増す。
11位 : ヴィッセル神戸 ・・・ 30票
→ 「昨夏にたくさんの補強を行って結果が出たこと」ならびに「天皇杯で勝ち進んで元日までACLに出場できるか?否か?は決まらなかったこと」という2つの理由から今オフの神戸は例年と比べるとはるかにおとなしかった。補強は最小限にとどまったが引退したFWダビド・ビジャの後釜としてFWドウグラス(清水)の獲得に成功したのは大きい。ゼロックスの横浜FM戦でゴールを決めるなど早くも馴染んでいる。
他にはDF菊池流(山口)を獲得した。2019年が大卒1年目だったが山口で大きな存在感を発揮した。器用な選手ではないが188センチとサイズに恵まれており、闘志あふれるプレーで相手フォワードを封じることが出来る。空中戦の強さはJ1でも上位クラスだろう。「神戸のサッカーに慣れるまでに少し時間がかかる。」と思われるがフィード力や判断力が向上するようだフル代表入りも十分に考えられる選手である。
他にはDF山川(筑波大)とMF小田(神戸U-18)が加入したが即戦力クラスの補強は最小限にとどまった。例年と比べるとやや派手さに欠けるがまずまずの補強が出来たと言える。注目はMFダビド・シルバ(マンチェスターC)になる。「今夏に神戸に加入する可能性がある。」と言われているが今のやり方でうまくいっているので必要性はあまり感じない。年齢の高い選手が多くなっている点は気になるところである。
10位 : 横浜FC ・・・ 56票
→ クラブ史上2度目となるJ1昇格を果たした横浜FCは前回の2007年とは違って若手主体の補強になった。2007年の開幕前は実績のあるFW久保竜やMF奥などを獲得して「J1残留」を目指したが今回はFW一美(京都)やDF志知(水戸)やMF手塚(柏)やDF小林友(町田)などを獲得した。MF斉藤光、MF齋藤功、MF松尾、MF中山克もいるので「ここ1年ほどで若手の有望株をたくさん抱えているチーム」に変貌した。
誤算はDF北爪(→柏)の流出になる。「想定外の移籍」と言えるがDFマギーニョ(川崎F)を獲得した。川崎Fでは力を出し切れなかったが攻撃力の高い右SBである。穴埋めは十分に可能と考えられる。期待が集まるのは五輪代表候補のFW一美になる。昨シーズンは京都でゴールを量産した。前線からのハードな守備にも定評があるので「J1でどこまでやれるのか?」は興味深い。キーマンの1人に挙げられる。
経験豊富なGK六反(清水)の獲得も高評価できる。オーバートレーニング症候群からの復活を目指しているが40才の大台を迎えたベテランのGK南だけでは不安である。「GK六反が定位置を確保する可能性はある。」と考えられる。不安視されるのはCBになる。引き続いてDF伊野波とDFヨン・ア・ピンのCBコンビになると思うが年齢的な不安はある。DF小林友も経験値は乏しいので「CBが一番の不安要素」と言える。
9位 : 清水エスパルス ・・・ 67票
→ 今オフの清水の補強に関しては賛否両論。意見は真っ二つに分かれるだろう。マイナス要素を挙げるとFWドウグラス(→神戸)の流出になる。昨夏にFW北川航が移籍した後、攻撃陣はFWドウグラスにかかる負担が大きかった。元・広島のFWティーラシン(ムアントンU)を獲得しているがJリーグでゴールを量産するタイプの選手ではない。FW北川航の穴も埋まっていない中、FWドウグラスが抜けたのは痛手である。
攻撃陣は不安を抱えているが守備的なポジションの強化に成功した。2019年は34試合で69失点。守備が崩壊したがGKネト・ヴォルピ(アメリカ・デ・カリ)とDFヴァウド(セアラーSC)とDF岡崎慎(FC東京)の獲得に成功した。GK六反(→横浜FC)が抜けたのでGKネト・ヴォルピが正キーパーとして起用されるのは確実である。2019年はキーパーが弱点になったがGKネト・ヴォルピの加入によって強みになる可能性がある。
CBのDFヴァウドも能力が高い。彼が最終ラインの中心になるだろう。DF立田、DFファン・ソッコ、DF岡崎慎もいるのでCBは充実した。不動の左SBだったDF松原后の流出も痛手ではあるがすぐさまDF金井(名古屋)の獲得に成功した。守備が弱点となる選手なので不安はあるが攻撃の部分で違いを生み出すことが出来る選手である。今オフの清水は相当なお金をかけて補強を行っていると思うが守備陣はレベルアップした。
8位 : 名古屋グランパス ・・・ 73票
→ 賛否両論ある中でフィッカデンティ監督の続投を決めた名古屋は「オフの補強に成功した。」と言える。前・所属クラブで主力だったFW山崎凌(湘南)、MF阿部浩(川崎F)、MF稲垣(広島)の獲得に成功した。3人ともハードワークの出来る選手である。献身的なプレーが期待できるので「フィッカデンティ監督のサッカーに合った選手」と言える。必要とされるキャラクターの選手を獲得できたことは高評価に値する。
川崎Fから加入したMF阿部浩の評価は上々である。「4-2-3-1」のトップ下で起用される可能性がある。MFガブリエル・シャビエルとの競争になっているようだ。FW山崎凌を獲得できたのも大きい。「J1のクラブの1番手のCF」と考えるとやや弱いが「J1のクラブの控えのCF」と考えると十分すぎるほどの力を持っている。名古屋にはFWジョーがいるが「FWジョーの控え」としてFW山崎凌を獲得できたのは大きい。
ボランチのMF稲垣は攻守で貢献するだろう。MF米本やMFジョアン・シミッチもいるので中盤のレギュラー争いがどうなるのか?は興味深い。DF金井(→清水)が電撃退団となったが左右のSBは充実しているので大きな問題は生じないだろう。唯一、気になるのはCBになる。ベテランのDF千葉が「CBの3番手」、高卒2年目のDF藤井陽が「CBの4番手」になるが手薄感は否めない。即戦力のCBの補強があっても良かった。
7位 : ガンバ大阪 ・・・ 74票
→ オフの移籍市場の前半戦は苦戦を強いられた。主力のMF小野瀬とDF三浦弦に移籍話が浮上した。「獲得を狙っていた。」とされるMF和泉(名古屋→鹿島)やDF奈良(川崎F→鹿島)やMFチュ・セジョン(FCソウル)やDF熊本(山形)やDF坂圭祐(湘南)などの獲得にも成功しなかったのでネガティブなニュースが続いたが「終わってみると充実したオフになった。」と言える。文句なしで勝ち組の1つに挙げられる。
MF小野瀬とDF三浦弦は残留が決定。その他の主力もほとんどが残留となった。主力の流出がほぼなかった上でDF昌子(トゥールーズ)とMF小野裕(鳥栖)の獲得に成功した。昨夏に加入したMF宇佐美とMF井手口の2人がシーズン終盤のような働きが出来ると「リーグ制覇も十分に可能」と言える。J1では2017年が10位、2018年が8位、2019年が7位。3年連続で中位に沈んでいるが「上位進出はノルマ」と言える。
注目はDF昌子になる。今シーズンはほとんど試合に出場していないのでコンディションは気になるが「日本最高峰のCB」である。長期契約を結んでいるので、今後、長きに渡ってG大阪の守備の要として活躍するだろう。プラチナ世代のMF小野裕は怪我の影響もあって横浜FMを離れた後は存在感を発揮しきれていないが能力は相当に高い。感性のあう選手がたくさんいるだろうG大阪で主力になる可能性はある。
→ 【J1】 オフの補強のランキング ~18:浦和、17:札幌、16:鳥栖、15:広島、14:川崎F、13:湘南~
→ 【J1】 オフの補強のランキング ~12:FC東京、11:神戸、10:横浜FC、9:清水、8:名古屋、7:G大阪~
→ 【J1】 オフの補強のランキング ~6:大分、5:C大阪、4:仙台、3:柏、2:横浜FM、1:鹿島~
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