■ 6試合ぶりの勝利 C大阪は今キャンプ期間中の練習試合で結果が出ていなかった。初戦のテゲバジャーロ宮崎戦こそ6対0で大勝したが徳島には0対1で敗れて横浜FMには1対2で敗れた。広島戦はスコアレスドローで、長崎戦は1対2で敗れた。PSMの京都戦の前日に行われた磐田戦も2対2の引き分けだったのでJリーグ勢が相手の試合は5試合で0勝3敗2分け。5試合勝ちなしだったがアウェイで京都に3対2で勝利。一息つくことが出来た。
「プレシーズンマッチの結果を気にする必要はない。」とは言っても5試合未勝利だと気にはなる。ルヴァン杯のGLの初戦の松本山雅戦(H)に向けて弾みの付く勝利になった。期待の新戦力のMF坂元は右SHでスタメン起用されて先制ゴールをゲットする活躍を見せた。キレのあるドリブルと意外性のあるパスはC大阪の新しい武器になるだろう。MF西川潤とのポジション争いが注目されているが現状は優勢である。
途中出場したFW都倉が復活のゴールを決めたのもC大阪にとってはポジティブに考えられる。当分はベンチスタートになると思うが類まれな身体能力と勝負強さを併せ持ったストライカーがスーパーサブとしてベンチに控えているのは心強い。C大阪はフォワードの層が厚くてFW鈴木孝やFW豊川なども控えているがFW都倉が戻ってくると相当な戦力アップになる。完全復活に向けて価値あるゴールを決めてみせた。
■ 最も印象に残ったのはMFレアンドロ・デサバト 期限付き移籍の期間が延長されたFWブルーノ・メンデスもしっかりと前線で起点となって1アシストを記録。後半から途中出場したMF柿谷は不用意なロストがいくつかあったが2点目と3点目はMF柿谷のトリッキーなプレーがきっかけになった。昨シーズンに続いてフォワードで起用されたFW奥埜も結果を残したので攻撃の面で収穫の多い試合になったが個人的に一番印象に残ったのはMFレアンドロ・デサバトだった。
MFレアンドロ・デサバトは来年2年目になる。昨シーズンは途中でボランチの定位置を確保したが27節以降は怪我の影響もあって出場機会が全くなかった。年間トータルでは18試合の出場のみ。そこそこの高年俸であることも加味すると「2019年限りで退団となる可能性」はそれなりに高いと思っていたが残留が決まった。逆に秋以降に定位置を奪回したMFソウザがサウジアラビアのアルイテファクに完全移籍した。
強烈なミドルを持っており、ドリブルで局面を打開することも、プレイスキッカーになることも、ヘディングでゴールを決めることもできるMFソウザと比べると攻撃面での貢献度は高くないがロティーナ監督はMFレアンドロ・デサバトをレギュラーに据えた。「MFレアンドロ・デサバト>MFソウザ」という序列を不思議に感じたこともあったが初めて生でMFレアンドロ・デサバトのプレーを観て印象が大きく変わった。
とにかく気の利くタイプのボランチである。攻撃のときも、守備のときも、すっとポジションを変えて味方をサポートする。サッカーの中継や配信の技術は年々向上しており、昔と比べるとはるかに「実際にスタジアムで観ている時と似た感じ」でTVやPCを通して試合を楽しむことができるようになってきたがTVやPCの中継や配信では映らない部分は未だにたくさんある。彼は「スタジアムで観ると映える選手」と言える。
VIDEO ■ 信頼されている理由がよく分かる。 危機察知能力や予測力は図抜けていると感じた。「不用意にボールをキープして相手に囲まれる。」というのはサッカーの試合ではよくあるがMFレアンドロ・デサバトは味方が出来る限り、そうならないように最適なポジションをとることが出来る。当然、「ここでボールを奪えたらカウンターのチャンスになる。」という攻防では高確率で勝利する。派手さはないがロティーナ監督に信頼されている理由がよく分かる。
「実際にスタジアムで観ると凄さが良く分かる選手」は自クラブのサポーターには高い評価を受けるが生で見る機会がそこまで多くない or 全くない他のクラブのサポーターには高評価されないことが多い。「自クラブのサポーターの評価と他クラブのサポーターの評価に大きな差がある選手」というのは日本にも海外にもたくさんいるが「MFレアンドロ・デサバトはそういう選手の1人」と言えるのではないだろうか。
逆に「実際にスタジアムで観ると粗が目立つ選手」もたくさんいる。「自分でボールを持ったときに何としようとするドリブラー系の選手」や「身体能力で勝負するCB系の選手」はTVやPCで観ると映えることが多いが全員の動きを把握できる出来るスタジアムでプレーを観るとがっかりすることがそれなりの確率で訪れる。他には「タッチ集や好プレー集だと映える選手」もいる。具体的に名前を挙げるのは控えるが・・・。
この日もMF藤田直とのWボランチだったが「MF藤田直とMFレアンドロ・デサバトのWボランチは鉄壁」である。尹体制のときの「MFソウザとMF山口蛍のWボランチ」と比べた場合、派手さに関しては雲泥の差があるが「貢献度では負けていない。」とも感じる。2019年のC大阪は失点数がリーグ最少。DFマテイ・ヨニッチとGKキム・ジンヒョンにスポットライトが当たったがボランチコンビが影の立役者なのだろう。
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