■ 待望の新スタジアムのこけら落とし 京都サンガならびに京都府民にとって待望の新スタジアムである「サンガスタジアム by Kyocera」がついに完成した。2月9日(日)に行われたC大阪とのプレシーズンマッチがこけら落としになった。収容人数は21,600人。ラグビーやアメフトも可能な球技専用スタジアムになる。亀岡駅の目の前にスタジアムがあるが京都駅から西方向に10個進んだ駅が亀岡駅になる。普通電車だと京都駅から28分ほどになる。
この路線は山陰本線になるが途中で二条や太秦(うずまさ)や嵯峨嵐山といった京都の観光名所として知られているところを通っていく。嵯峨嵐山や亀岡あたりで有名なのはトロッコ列車である。亀岡駅へ向かう電車は途中まで京都の住宅地の間を通っていくがいきなり絶景になる。京都駅から8つ目の駅になる保津峡駅あたりは物凄い景色になる。次に行くときは保津峡駅で途中下車をして辺りを探索したくなった。
11時ごろに電車は亀岡駅に到着したが電車内からもたくさんのサポーターが列を作って並んでいることが確認できた。入場開始は11:30予定、キックオフ予定は14:03。キックオフ時間のちょうど3時間前だったにも関わらず、スタジアム周辺は両チームのサポーターでいっぱいだった。この日は雪が降っており、雪が降る中、スタジアムの周りに出来た列に並んで開門時間を待つことになった。あまり無い経験が出来た。
「JRの駅のプラットホームからスタジアムが見える」というのは佐賀県の鳥栖市にある駅前不動産スタジアム(=鳥栖スタジアム)と同じである。新スタジアムのアクセスの良さは日本屈指と言える。「スタジアムまで徒歩3分」と紹介されていることが多いが本当に駅の目の前にスタジアムがある。「京都市内ではなくなった。」という点を否定的に考える人もいるが「京都駅からスタジアムまでは約30分」である。
VIDEO ■ こけら落とし特有のワクワク感 2016年の2月に行われたガンバ大阪のパナソニックスタジアム吹田のこけら落とし(G大阪 vs 名古屋)にも行ったが「こけら落とし特有のワクワク感」というのは堪らない。ほとんど全ての人が初めて新しく完成したスタジアムに行くことになるので大きな期待感をもってスタジアムに進んでいくことになる。2試合目や3試合目の開催日とは全く異なる独特の雰囲気である。ワクワク感を体験できたのは17,938人だった。
VIDEO 11:30になると一斉にサポーターがスタジアムの中に入っていった。チケットは完売なので自由席のお客さんは「いい席を取らないといけない。」という焦りの気持ちがあったと思うが雪の影響ならびに寒さの影響ならびに新型コロナウイルスの影響で「チケットを持っているのもスタジアムには行かなかった。or 行けなかった。」という人がたくさんいたと思われる。アウェイ側のスタンドには空席がそれなりあった。
普段のJ2の試合でチケットが完売になることはほぼないと思うので「条件的にはこの日がワースト」だと思うが17,938人の観衆でありながらここまで入場までに時間がかかって、かつ、長蛇の列になるのは印象が良くない。問題だと感じたのは「誘導員の少なさ」ならびに「案内板の少なさ」になる。どこに並んだらいいのか?はよく分からなかった。スタジアム観戦に慣れていない人はさらに戸惑っただろう。
また、「やろうと思ったら割り込みが簡単に可能な点」も大きな問題である。ほとんど全ての人は列に割り込もうとは思わないが「ゼロではない。」というのが実際のところである。実際に目の前で割り込みをされてかなり不快な気分になった。ロープなどを使って「割り込みにくくするなどの対応」は必要である。新スタジアムでの初めての試合なので仕方がないところもあるが早急な対策を立てないといけないだろう。
■ 観やすさは最高レベル 大入り満員にならなかったのは残念だったが最新鋭のスタジアムである「サンガスタジアム by Kyocera」は想像していた通りで素晴らしいスタジアムだった。第一印象は「むらさき」になる。スタンドにある椅子のほとんどが紫色。「サンガカラー」に染まっている。紫は色としては相当に強い。C大阪のピンクは普段は相当に目立つが紫と勝負すると負けてしまう。赤や青がチームカラーのクラブも劣勢になるだろう。
黄色あたりだと存在感を発揮できると思うが「スタジアムが全部サンガカラーで埋まっているのでは?」と思ってしまうほど紫というのは色としては強い。「スタンドの椅子の色のほとんどを紫にした。」というのは素晴らしいアイディアだったと思う。今後、新たにスタジアムを作ろうとしているクラブのいくつかは追随することになるだろう。(※ バックスタンドの1階席のいくつかは黄色の椅子になっているようだ。)
「試合の観やすさ」は国内最高レベルと言える。バックスタンドの自由席のチケットを持っていたが1階席は目の前にピッチがある感覚になる。一方、2階席や3階席は傾斜があるのでストレスなく試合を観戦することが出来る。「西京極ならではの良さ」はいくつかあったが、やはり、老朽化は進んでおり、試合の観やすさに関しては段違いである。観戦環境は「Jリーグの最低レベルから最高レベルになった。」と言える。
VIDEO VIDEO ■ 気になるスタジアムグルメは・・・。 メインスタンド側は全く違う感じだと思うがバックスタンド側のコンコースは意外と殺風景だった。トイレの数はそこまで多くないように感じられた。ハーフタイムのときは男子トイレの前に長蛇の列が出来ていた。逆に女子トイレの前にはそこまで人は並んでいなかったが普通に逆である。トイレの数に関する基準は当然のことながら満たしていると思うが女性客に配慮して女子トイレを多めに作ったのかもしれない。
スタジアムグルメは新スタジアムのウリの1つになるだろう。「ラインナップが充実している」という点も目立つがそれ以上に印象に残ったのは「ゆっくりと食べることが出来るスペースがたくさん用意されている点」になる。屋外のみならず、スタジアム内にも机や椅子が並べられており、暖かい場所(夏場は涼しい場所)でグルメを楽しむことも出来る。これだけ場所がたくさん用意されているスタジアムは珍しい。
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