■ 新スタ元年となる京都新スタ元年の京都のブレイク候補は帝京長岡高出身のMF谷内田だろう。高度な技術を持っており、決定的な仕事ができる選手である。2019年はMF福岡慎が高卒1年目ながらJ2で36試合で2ゴールと活躍したがMF谷内田も1年目からある程度以上の出場機会が得られるだろう。今オフの京都はFWピーター・ウタカ、DF森脇、DFヨルディ・バイスなど経験豊富な選手をたくさん獲得したが鍵を握るのは若手だろう。
高校時代の同級生のFW晴山岬(町田)にも注目と期待が集まる。冬の高校選手権ではゴールを量産。ストライカーとして高いポテンシャルを秘めていることを証明した。ゴールへの意欲が強い典型的なストライカーである。新加入のFWステファン・スチェポビッチがフォワードの軸として起用されると思うが新生・町田が2トップあるいは1トップ+2シャドーを採用するのであればFW晴山岬にもチャンスが出てくる。
町田は昨オフあたりから(即戦力というよりは)将来性の高い選手をかき集める補強方針に切り替わった。今オフも将来性の高い選手をたくさん獲得しているがアタッカーのMF吉尾もブレイク候補に挙げられる。精度の高い左足を持っており、決定的な仕事が出来る選手である。横浜FMに戻るためには町田で分かりやすい結果を残さないといけないことは本人も認識しているだろう。高卒4年目。勝負の1年になる。
千葉のブレイク候補はユース出身で1年目のFW櫻川ソロモンだろう。190センチとサイズに恵まれた大型フォワードは「パリ世代を代表するストライカー」である。年代別代表の常連になっている。高さや身体能力を十分には生かせていないが特大のポテンシャルを秘めた選手であることに疑いの余地はない。2トップを採用すると思うが長身フォワードを並べるのが好きな監督である。1年目からチャンスはありそうだ。
■ 降格候補に挙げられる愛媛FC愛媛FCは降格候補に挙げられている。オフの補強があまりうまくいかなかったので低評価されるのも仕方がないと言えるが「若手の大ブレイク」がないと高確率で残留争いに巻き込まれるだろう。MF神谷やMF下川陽が抜けたので活きのいい若手は減ってしまったがブレイク候補に挙げられるのはボランチのMF川村になる。広島からの期限付き移籍になるがサイズがあって左足のキックの精度が高い有望株である。
年代別代表の常連である右SB/WBのDF三原秀も愛媛FCのブレイク候補に挙げられる。こちらは「パリ世代を代表する右SB」になる。タイミングの良い攻撃参加からチャンスに絡むことが出来る。びわこ成蹊スポーツ大から加入するMF忽那は松山市出身。愛媛U-18で育った選手なので地元の選手になる。愛媛FCの下部組織は定期的にいい選手を輩出してきたがDF三原秀やMF忽那には特に大きな期待が集まっている。