■ 長谷部監督の招聘に成功福岡は昨オフに井原監督が勇退してイタリア人のペッキア監督を招聘した。「少数精鋭」のメンバー構成で2016年以来となるJ1復帰を目指したが開幕から低迷した。ラグビーW杯の影響でホームのレベルファイブスタジアムを使用できないケースが9試合もあったのはマイナスに作用した。博多の森陸上競技場でのホーム戦は9試合で1勝6敗2分けで勝ち点「5」のみ。9試合で3得点/11失点と散々な成績に終わった。
ホームの味の素スタジアムが使えずにアウェイ8連戦になったFC東京もラグビーW杯の影響を諸に受けたがマイナスの度合いでは福岡が1番大きかったと思われる。ペッキア監督は途中で退任。「家庭の事情」という理由だったがその後のことも加味すると「別の理由があったのでは?」と推測せざる得ない。途中で指揮官が個人的な理由でチームを離れることになったが監督交代後も浮上のきっかけはつかめなかった。
バトンを受けた久藤監督も短期間で退任することになった。監督としての能力不足は明らかだったが後任監督として水戸の長谷部監督を招聘出来たのは大きい。「引き抜き」という形になると思うがJ2の中では資金力が最低レベルとなる水戸を率いて2018年は10位、2019年は7位と好成績を残した。特に2019年は悲願のプレーオフ出場まであと少しのところまでチームを引き上げた。評価の高い若手の監督を手に入れた。
長谷部監督の元、16位からの巻き返しを図ることになるが「今オフのJ2は福岡が主役になっている。」と言えるほどの積極的な補強を行っている。FWヤン・ドンヒョンとMF松田力は契約満了で、MF前川(C大阪)やMF喜田陽(C大阪)やMF石原広(湘南)はレンタルバックとなったが有力選手をたくさん獲得している。「クラブ史上最高」とも言える超・大型補強に成功して十二分に自動昇格が狙える陣容になっている。