■ 15位でシーズンを終える。山口は霜田監督が指揮を執っているが初年度の2018年はJ2で8位。上位争いに参加した。今シーズンは「J1初昇格」を目標に掲げたが開幕から低調。波に乗り切れずに13勝21敗8分けで勝ち点「47」。15位に終わった。2016年が12位、2017年が20位、2018年が8位、2019年が15位なので成績は安定していない。すでに霜田監督の続投は発表されているが2020年が就任3年目になる。勝負の1年になるだろう。
ただ、オフの移籍市場では苦しい流れになっている。37試合で11ゴールとブレイクした大卒2年目のFW山下敬は同じJ2の千葉への移籍が確定。攻守の要であるMF三幸はJ1の湘南に個人昇格することが決まった。さらには右SBや右ストッパーなどで活躍したユーティリティーなDF前貴之に対してはJ1王者の横浜FMが興味を示しており、すでにスポニチが「横浜FMがDF前貴之を獲得することが分かった。」と報道している。
他には期限付き移籍だったMF佐々木匠の退団も決定しており、元・日本代表のDF坪井は現役を引退することになった。また、近年は出場機会に恵まれなかった元・エースのFW岸田の岩手への期限付き移籍も決定している。MF佐々木匠の仙台への復帰話やDF坪井の現役引退などは仕方がないがFW山下敬、MF三幸、DF前貴之という今シーズンの山口を支えた選手が一気に抜けるようだと戦力ダウンは必至である。
28試合に出場したキーパーのGK吉満の残留が決定したことや10番を背負っているMF池上の残留が決定したことはポジティブなニュースになるが現時点では新卒の選手を除くと新戦力の獲得のニュースは流れていない。1試合の出場にとどまったCBのDFヘナンの契約更新のニュースもポジティブなニュースとは言い難いところである。ネガティブなニュースが多くてポジティブなニュースの少ないオフになっている。