■ 吉田謙監督を招聘したブラウブリッツ秋田2017年のJ3王者の秋田は2年連続で昇格争いに絡めなかった。今シーズンは8位に終わったが間瀬監督が退任して沼津の吉田謙監督の招聘に成功した。吉田謙監督は2015年~2019年まで沼津を指揮したが2016年はJFLで3位になってJ3昇格を果たすと昇格1年目の2017年はいきなりJ3で3位と好成績を残した。さらに翌2018年もJ3で4位に輝いてJ3の優秀監督賞を受賞するなど「J3屈指の名将」と評価されている。
今シーズンのJ3は北九州や藤枝MYFCの躍進が目立ったが「J1やJ2と比べるとJ3は監督のウエイトが大きい。」と言える。世界的な名将の招聘に成功したとしても今シーズンの湘南ベルマーレや松本山雅を率いてJ1の優勝争いに絡むのはほぼ無理と言えるがJ3になると話は変わってくる。2017年のJ3制覇のことを知っている選手は徐々に少なくなってきたが若くて有望な選手は多い。十分にJ2昇格を狙えるだろう。
2018年はブービーの16位に終わったものの2019年は3位と大躍進した藤枝MYFCは石崎監督の続投がすでに決定している。就任3年目になるがFW森島康を筆頭にJ3で評価を高めた選手がたくさんいるので主力の引き留め作業が最優先になる。藤枝MYFCクラスの規模のクラブが2年連続でJ3で安定した結果を残すのは相当に難しいと思うがベテランのMF枝村(栃木SC)の獲得に成功するなどここまではまずまずである。
藤枝MYFCとは同県のライバルになる沼津は吉田謙監督が退任。1つの時代が終了した。昇格3年目の2019年はクラブワーストの12位に終わったので巻き返しを図るシーズンになるが今井雅隆監督の就任が決まった。過去には福岡や徳島やフィリピン代表やマカオ代表の監督を務めた経験があるが近年は山形ユースの監督を長く勤めてきた。育成部門で力を発揮してきた監督なのでその部分を期待しているのだろう。