■ FC今治がJ3昇格を達成岡田武史氏がオーナーを務めるFC今治が悲願のJリーグ昇格を果たしたので2020年のJ3は19チームが参加するがJ2から鹿児島とFC岐阜がJ3に降格して北九州と群馬はJ2昇格を果たした。新しい顔ぶれで各チームは年間36試合を戦うことになるがU-23の3チーム(FC東京U-23・G大阪U-23・C大阪U-23)はラストイヤーになる。オフに監督交代を実施したチームがたくさんあるので現時点での予想は難しい。
J3はここ2年ほどで上位と下位の差が一気に縮まった。長野やSC相模原などが停滞する一方で藤枝MYFCやY.S.C.C.横浜などがクラブ力を上げてきた。2018年は最下位だった北九州が2019年のJ3を制覇してJ2昇格を果たしたことからも「予想の難しいリーグになっている。」ということがよく分かる。当初のJ3は戦力格差が大きかったが今はJ1やJ2よりも格差が小さくて何が起こってもおかしくないリーグになった。
どのチームにも上位進出のチャンスはあると思うがより確率が高いのは富山・熊本・FC岐阜・鹿児島・鳥取あたりだろう。J2経験のあるクラブが2020年のJ3を引っ張っていく可能性は高い。富山は安達監督になって2020年が3年目のシーズンになる。今シーズンは4位に終わったが秋以降は高い得点力を発揮して「2位に食い込むかも・・・。」という時期もあった。丁寧にパスをつなぐスタイルはさらに進化するだろう。
まだ補強に関するニュースは少ないが秋以降に躍動した大卒1年目のMF大谷駿の引き留めに成功。期限付き移籍だったFW平松を完全移籍で獲得できたのも大きい。MF大谷駿は22試合で9ゴール2アシスト、FW平松は15試合で7ゴール1アシストを記録するなど快進撃を支えた。中盤の要になるMF花井の残留も確定しているので核となる3人は引き続いて富山でプレーすることになる。2020年のJ3の本命は富山だろう。