■ 残留争いに巻き込まれた名門クラブ2019年の残留争いは最終節までもつれたが勝ち点「37」の名古屋と浦和、勝ち点「36」の鳥栖は最終節で「J1残留」を確定させることが出来た。参入決定戦は回避することが出来たが勝ち点「36」や勝ち点「37」なので『自動降格になっていても全く不思議はない成績だった。』と言える。パワハラ問題で曹貴裁監督が退任した後、湘南の勝ち点が大きく伸び悩んだことに名古屋や浦和や鳥栖は助けられたと言える。
13位の名古屋はフィッカデンティ監督の続投が決定した。「J1残留を達成した場合の監督続投」は当初からの規定路線だったと思うが監督交代後の成績は8試合で1勝4敗3分けだった。1試合平均の勝ち点はわずか「0.88」だったことを考えると「監督続投のニュース」を否定的に考える人が多くなるのも仕方がない。今オフはフィッカデンティ監督のスタイルに合った選手中心の補強になると思うが見通しは明るくない。
難しいのはFWジョーの扱いになる。2018年は夏以降に爆発して33試合で24ゴールを挙げたが今シーズンは32試合で6ゴールのみ。彼の不振が低迷の主要因と言える。3億6,000万円とも言われる高額年俸に見合った結果を残せなかった。「FWジョーを生かせない風間監督に問題がある。」とも言われたが監督交代後もあまり変わらなかった。フィッカデンティ監督のサッカーには「独力で点が取れる選手」が必要である。