■ 残留争いの中心になるのは?近年のJ2はFC岐阜・熊本・讃岐・群馬・栃木SCあたりが残留争いに巻き込まれるケースが多かった。5チームとも「辛くもJ2残留を果たした。」というシーズンが何度もあったが栃木SCは2015年、群馬は2017年、熊本と讃岐は2018年、FC岐阜は2019年にJ2初降格となった。残留争いの常連だったFC岐阜・熊本・讃岐は2020年はJ3での戦いになるので2020年のJ2の残留争いはシビアな戦いになることが予想される。
2020年のJ2の残留争いの中心になるのは愛媛FC・栃木SC・北九州・群馬の4チームだと思われる。19位に終わった愛媛FCは川井監督の続投が決定済み。期限付き移籍だったDF茂木力やGK岡本などの完全移籍での獲得に成功して、実績のあるMF横谷(甲府)の獲得に成功するなどここまでいい流れになっているが不透明な部分は多い。サッカー自体は悪くないので「どこまで選手の質を上げることが出来るか?」である。
今後の補強によって状況が大きく変わる可能性もあるが普通に考えると栃木SCが降格候補の筆頭になる可能性が現時点では最も高い。土俵際まで追い詰められながらラスト4試合で3勝1分け。勝ち点「10」を獲得して奇跡の逆転残留を果たしたが2008年の千葉など「奇跡の逆転残留を果たしたシーズンの翌年」は苦戦するチームが多い。特殊なやり方で終盤戦は結果を残したがあのやり方を1年間続けるのは不可能に近い。
絶体絶命の状況からJ2残留に導いた田坂監督の手腕は高評価されるべきだと思うが「監督交代」という選択はあっても良かった。「続投も退任もどちらもあり得る。」という状況の中でフロントは続投を決断したが引き続いて難しいシーズンになるだろう。注目したいのは西川田に出来た25,000人収容の新スタジアムの話になる。「リーグ戦の何試合かは新スタジアムで試合を開催する予定」と言われている。