■ 三つ巴の優勝争いJ1の最終節は12月7日(土)に行われた。同時刻キックオフとなったが首位と2位の直接対決だった横浜FM vs FC東京はホームの横浜FMが3対0で大勝。15年ぶりのリーグ制覇達成となった。最終的には横浜FM・鹿島・FC東京の三つ巴の争いになったが横浜FMは7連勝でフィニッシュした。鹿島のラスト7試合は3勝2敗2分け、FC東京もラスト7試合は3勝2敗2分け。鹿島とFC東京はともに7試合で勝ち点「11」にとどまった。
30節を終えた時点では鹿島が首位だった。31節でFC東京が首位を奪回したが、ラスト7試合で勝ち点「21」を獲得した横浜FMに抜かれる形になった。横浜FMは昨シーズンは12位だった。最終節までJ1残留が決まらなかった。苦しいシーズンになったがポステコグルー監督を信じてチーム一丸となって戦い続けたことがタイトル獲得につながった。結果と内容を両立させてタイトルを手にしたことは称賛に値する。
FC東京は最終節まで優勝の可能性を残したが「4点差以上での勝利」という条件は厳しすぎた。痛かったのは32節の湘南戦(H)のドローになる。ラグビーのW杯の影響でアウェイ8連戦になったがようやく味の素スタジアムに戻ってくることが出来た。首位に再浮上してホームに戻ってきたが連敗中の湘南を相手に取りこぼした。続く浦和戦(H)もドロー。「横浜FMに勝利したら逆転優勝」という形を最悪でも作りたかった。
ただ、今シーズンのJ1の主役の1つがFC東京だったことに疑いの余地はない。夏にMF久保建が抜けてしまったのは痛手だったが開幕から12試合負けなしと突っ走った。8月まではホーム戦が多かった点にもアシストされたがFWディエゴ・オリヴェイラ&FW永井謙の2トップを中心としたスピーディなカウンターは威力十分だった。2位というのはクラブ史上最高成績になる。十分に誇れる成績を残したと言える。