■ FC東京を攻守に圧倒J1の優勝争いは最終節までもつれたが圧倒的に有利な立ち位置で最終節を迎えることが出来たホームの横浜FMが3対0でFC東京に大勝した。後半22分にGK朴一圭がレッドカードで退場になるというアクシデントが発生したが攻守両面に渡ってFC東京を圧倒した。横浜FMは連覇を達成した2004年以来なので実に15年ぶりのリーグ制覇達成となった。34試合で68得点というのは断トツの数字になる。
MFマルコス・ジュニオールとFW仲川はともに15ゴールを挙げて仲良く得点王に輝いた。15ゴールという数字は得点王に輝いた選手のゴール数としてはかなり少ない。Jリーグの過去最少は2010年のFWケネディとFW前田遼の17ゴールだったので「史上最少」になるがどちらもCFの選手ではないことを考えると十分すぎるほどの得点数になる。怪我で途中離脱したFWエジガル・ジュニオも16試合で11ゴールを挙げている。
夏に加入したFWエリキは12試合で8ゴール。終盤戦はCFの位置で起用されてゴールを量産した。3アシストというのも評価できる。また、五輪世代のMF遠藤渓はスーパーサブ的な立ち位置だったが秋以降はハイペースでゴールに絡んだ。33試合で7ゴール7アシストというのは立派な数字になる。MFマテウスは11試合で1ゴール1アシストなのでそこまで数字を残せなかったが左サイドからの仕掛けは大きな武器になった。
中盤はキャプテンのMF喜田拓が押しも押されぬ大黒柱になった。レフティのMF扇原は当初は控えだったがWボランチを採用するようになってから主力に定着した。夏にMF三好とMF天野純が抜けたので中盤から前目のポジションのやり繰りで苦労した時期もあったがポステコグルー監督は「最適解」を見つけるのが早くて、かつ、上手な監督である。結果と内容を両立させた監督として長く記憶されることになるだろう。