■ 韓国サッカー界のレジェンド横浜FMや柏でもプレーしたMF柳想鐵は韓国サッカー界のレジェンドになる。韓国代表として122試合で18ゴールを記録しており、J1通算では113試合で44ゴールを記録している。184センチの長身で身体的な能力が非常に高かったが本職のボランチだけでなく2列目やフォワードの位置でもプレー可能。横浜FMのときは右SBでもプレーした。また、CBでもプレーすることが出来たので「稀代のオールラウンダー」と言える。
韓国サッカー史上どころか世界のサッカー史上でも屈指のマルチプレーヤーと言えるが、11月19日(火)に「ステージ4のすい臓がんを患っていること」を公表した。1971年10月18日生まれなのでまだ48才。現役を引退した後は指導者の道に進んで現在はKリーグ1部の仁川ユナイテッドで監督を務めているが「サッカー人としてのプライドをかけて仁川のKリーグ1部残留のために最善をつくします。」とコメントした。
本人は「病魔に勝ちます。」という決意を公式サイトで記しているが「ステージ4のすい臓がん」というと簡単には頑張ってとは言えない。すい臓がんは発見しにくくて見つかったときにはかなりのレベルまで進行しているケースがほとんどになる。韓国サッカー界のレジェンドであり、指導者としての実績も積み上げてきた中でのすい臓がんとなると韓国サッカー界全体にもたらす損失は計り知れないほど大きいだろう。
■ 稀代のオールラウンダーだった。Jリーグでも活躍した選手なのでショッキングなニュースだったが、先のとおり、MF柳想鐵は稀代のオールラウンダーである。本職のボランチとしても超・ハイレベルだったがフォワードや2列目でもハイレベルなプレーが出来た。CBや右SBで起用されてもストロングポイントになったので「監督としてはこれほどありがたい選手はいない。」と言える。1998年と2002年の2回しかW杯に出場していないのは意外である。
「11人全員が○○だったら一番強いのは誰?」という話は昔からよくサッカーファンの間で議論されてきたテーマになる。オランダ代表やACミランで中心選手として活躍したMFフリットはサイズがあって技術が高くて戦術理解度も高い超・万能戦士だったので「すべての時代の全世界のサッカー選手を対象にした場合はMFフリットが最強だと思う。」と答える人は多いと思うがMF柳想鐵もかなりいい線まで行くだろう。
「有力候補の1人として必ず名前が挙がってくる選手」と言えるが、日本人で現役を引退した選手では左右のSBが本職になるがフランスW杯のときはCBで起用されてジェフ市原のときは中盤やFWでも起用されたDF中西永が「必ず名前が挙がってくる選手」になる。174センチなのでサイズには恵まれていないがスピードがあって身体能力が高くて得点力も高い日本サッカー史上屈指のオールラウンダーと言える。
■ 現役のJリーガーで強いのは?「現役のJリーガーの中で11人全員が○○だった時に一番強いのは誰だろうか?」というテーマで議論をするときにまず名前が挙がってくるのはMF山村和(川崎F)、MF橋本拳(FC東京)、MF宮澤裕(札幌)、MF早坂(札幌)、MF荒野(札幌)、DF片山瑛(C大阪)あたり。この6人はいろいろなポジションでプレーすることが出来るが「フォワードでも中盤でもCBでもプレーできる選手」というのはJリーガーでもごく少数になる。
やはり、ある程度以上の身長ならびに身体能力がないと戦えない。例えばMF大島僚はJ1屈指のボランチになるが168センチなのでGKやCBやCFをうまくこなすのは難しい。チームメイトでWボランチを組むこともあるMF山村和のような選手と対戦したら全てのポジションでサイズのミスマッチが生まれる。セットプレーになったときに「11人全員が大島のチームが11人全員が山村のチーム」を守るのは不可能である。
唯一の例外はMFイニエスタだろう。サイズや身体能力に恵まれた選手ではないので「キーパーのイニエスタ」にはほとんど期待できないが11人全員がMFイニエスタのチームから相手チームがボールを奪いきるのはほぼ無理な話である。ある程度以上の得点力も備わっていることを考えると「現役のJリーガーの中で最強候補の1人」に挙げられる。ボールを保持し続けることが出来るかなり特殊なパターンである。
J2の選手ではMF城後(福岡)もいろいろなポジションをこなせる選手である。「11人全員が城後」というチームの総合力も相当に高いと思われる。プレーヤーとしてのピークは過ぎてしまったがDF谷口博(鳥栖)は本職はボランチだったがフォワードでもCBでもトップ下でもプレー可能。嗅覚も持っている選手なのでJリーグの歴代で考えてもトップクラスと言える。「11人全員が全盛期の谷口」というチームも相当に強い。
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