GK 1 鈴木 彩艶 (浦和ユース)
→ 自身3度目となるW杯のメンバー入りだったが過去2回はいずれも飛び級。ついに出場機会をつかんだがGLの3試合は全て無失点。強烈なインパクトを残した。187センチとサイズに恵まれているがバネがあって身体能力は高い。悔やまれるのはラウンド16のメキシコ戦の先制ゴールにつながったキャッチミスだろう。イージーなボールだったが処理を誤ってしまった。GLの3試合ではミスらしいミスはほとんどなかったので苦い経験になったが将来性はこの中では屈指。「フル代表の正キーパーを狙える逸材」と言える。
DF 2 鈴木 海音 (ジュビロ磐田U-18)
→ アジア予選の時も主力として活躍したが今大会は4試合ともにCBの位置でスタメン出場。4試合で2失点というのは高評価できる。「今大会の日本代表の選手の中で最も頑張った選手の1人」と言える。182センチなのでCBとしては標準的なサイズになるが無理が利くタイプの選手で対応力は高い。フィードもまずまず良かった。今大会はCBオンリーだったが右SBでもプレー可能。大型SBとして大成する可能性もある。J1もしくはJ2のクラブで長きに渡ってCBもしくは右SBの主力として活躍する選手になる可能性は高い。
DF 3 半田 陸 (モンテディオ山形U-18)
→ 代わりに起用されたDF村上陽(大宮U18)の出来が悪かったわけではないがコンディション不良のためメキシコ戦でDF半田が不在だったのは痛かった。GLの3試合はいずれもスタメンで起用されて無失点。大一番でプレーできなかったのは悔やまれる。残念な終わり方になったが高いポテンシャルを随所に発揮。「パリ五輪代表チーム」でも主力になる可能性は高い。すでに山形でJ2デビューを済ませているが「文句なしの逸材」と言える。早い段階で欧州に旅立つ可能性もある。プロの世界では右SBが主戦場になるだろう。
DF 4 中野 伸哉 (サガン鳥栖U-18)
→ 4試合とも左SBでスタメンとなった。3戦目のセネガル戦のバー直撃のシュートは良かったがなかなか攻撃的な良さを出せなかった。左利きでありながら右足でも正確にパスが出せる点が特徴の1つになるが今大会はパスミスが目立った。2003年生まれなので年下の学年になるがアジア予選のときから「大きなインパクトを残した試合」はほぼない。世代有数の選手だとは思うが絶対的な左SBとして起用されてきたことに関しては疑問に感じるところもある。サイズもあまりないので「将来性はあまり高くない。」と感じる。
DF 5 畑 大雅 (市立船橋高)
→ アジア予選の後に台頭して来た右SB。すでに湘南入りが内定している。「父親はアメリカにルーツを持つ日本人」と報道されている。粗削りなところはあるが大きな可能性を秘めている。縦への推進力があって守備のときは高い身体能力を生かして相手を封じることが出来る。技術的なレベルはそこまで高くないのでビルドアップのときに困るシーンはいくつかあったが将来性は高い。湘南に加入するがいい指導者に恵まれたら大きく飛躍するだろう。逆に指導者に恵まれないようだと伸び悩んでしまう可能性が高まる。
DF 15 村上 陽介 (大宮アルディージャU18)
→ こちらもアジア予選の後に台頭して来た183センチのCB。3戦目とラウンド16でスタメン出場。セネガル戦では完封勝利に大きく貢献した。身体能力は高くて空中戦に強い選手である。本人も空中戦に関しては大きな自信を持っているようだ。メキシコ戦の2失点目は1人の選手にやられてしまったが2人のCBにとっては悔いの残る対応になった。2002年の早生まれなので高校3年生になるが今の時点ではトップ昇格の報道は流れていない。大宮ユースの同級生となるMF高田の昇格は発表されているが果たしてどうなるか?
MF 6 藤田 譲瑠チマ (東京ヴェルディユース)
→ こちらも2002年の早生まれになる。すでに東京Vのトップ昇格が決まっており、J2で2試合に出場している。アジア予選のときはMF横川(湘南U-18)がボランチの軸になったが今大会はMF藤田譲瑠チマが中心になった。3戦目のセネガル戦のFW西川潤の先制ゴールにつながったアシストは見事。最後のパスの精度を欠く場面は少なくなかったが「見ているところ」は面白い。高いレベルの試合経験を積んだらミスも少なくなっていくだろう。172センチなのでミックスの選手にしては身長は高くないが将来が楽しみな選手である。
MF 7 三戸 舜介 (JFAアカデミー福島)
→ アジア予選の時はMF近藤蔵(C大阪U-18)やMF中野瑠(京都U-18)なども左SHで起用されたが今大会はMF三戸が1番手になった。公称は158センチ。アジア予選の時と比べると身長は高くなったように感じるがテクニックがあって気の利いたプレーが出来る選手である。守備面での貢献度は非常に高かった。リンクマンとして活躍したがゴールに直結するプレーは少なかった。「なかなかゴールに絡めない。」という点が課題に挙げられる。サイズがないので分かりやすい結果を残せないとプロの世界に進むのは難しくなる。
MF 8 成岡 輝瑠 (清水エスパルユース)
→ 1戦目とラウンド16は右SH、2戦目はボランチで起用された。中盤であればどこでもこなすマルチプレーヤーになるがオランダ戦とアメリカ戦はいいプレーを見せた。正確な技術を持っており、高校2年生とは思えないほどの落ち着きがある。クレバーな選手で玄人受けするタイプと言える。一方で170センチなのでスケール感には欠ける。J1あるいはJ2のクラブで主力級の活躍ができる可能性はあるが清水ユースの先輩であるMF石毛やMF水谷と同じで「上のレベルに進むと埋没するタイプ」のように感じるところもある。
MF 16 山内 翔 (ヴィッセル神戸U-18)
→ アジア予選のときは主力だったがMF藤田譲瑠チマ(東京V)の台頭もあって今大会は控えに回った。ラウンド16ではスタメン起用されたので大きなチャンスだったがあまり良さを出せなかった。不本意な大会になったと思うが背筋がピンと伸びた特徴的な姿勢から繰り出される精度の高いパスを武器にゲームをコントロールできる有望なゲームメ―カーである。独特の感性を持っており、意外性を持っているのも特徴と言える。ここ数年で神戸はパスをつなぐサッカーにシフトチェンジしつつある。良い環境と言えるだろう。
FW 9 若月 大和 (桐生第一高)
→ 初戦のオランダ戦で衝撃の2ゴール。世界中に名前を売った。その後の3試合はノーゴール。決定機はあったので尻すぼみの大会になったが持ち前のスピードを武器に日本の攻撃を引っ張った。170センチなのでサイズには恵まれていないがポストプレーもこなす。スピードだけの選手ではないことを証明する大会になった。これまで出て来た日本人のスピードスターと比べるとクレバーである。ゴールへの形も持っている。湘南入りが内定しているが1年目から試合に絡んでほしい。一躍、日本サッカー界の希望の星になった。
FW 10 西川 潤 (桐光学園高)
→ このチームでは大エースになるが4試合で2ゴール2アシスト。メキシコ戦では仕事が出来なかったがGLの3試合では随所に違いを見せた。3戦目のセネガル戦の決勝ゴールは彼らしいゴールだった。180センチとサイズに恵まれているのは彼の大きな武器となる。日本人の天才型のアタッカーでここまでサイズがある選手というのは少ない。スケール感は半端ないレベルである。C大阪入りが内定しているが1年目から定位置を確保できるか?に注目が集まる。ポジション争いのライバルはFW奥埜やMF水沼あたりになる。
DF 18 角 昂志郎 (FC東京U-18)
→ 年代別代表に召集され続けている世代屈指のSBになる。中学年代は東京武蔵野シティフットボールクラブU-15でプレーしてFC東京U-18に進んだ。GLの3戦目のセネガル戦では右SHでスタメン出場したが右SBに回ってから持ち味を出せるようになった。165センチなのでサイズには恵まれておらず、将来性という点ではクエスチョンマークが付くがサイドで頑張れるところなどを森山監督に評価されてきた。2学年上にDF中村拓(FC東京)がいることを考えるとトップ昇格を果たすためには結構なアピールが必要になる。
MF 14 中野 桂太 (京都サンガU-18)
→ この世代の代表チームで最多のゴール数を記録している選手になると思うが今大会はサブに回った。3戦目のセネガル戦は2トップの一角で起用されたが結果は出せず。不本意な大会になった。攻撃力はFW西川潤やFW若月に負けないものがあるので「MF中野桂をあまりうまく使えなかった。」という点は日本がベスト16で敗れた1つの理由に挙げられる。良さを出し切れなかったがポテンシャルは高い。正確で、かつ、パワフルな左足は絶対的な武器になる。メンタルの強さも持ち合わせているので順調に成長してほしい。
MF 17 田中 聡 (湘南ベルマーレU-18)
→ アジア予選のときはボランチの軸になったMF横川(湘南U-18)が調子を落として今大会は出場機会を得られなかった。初戦でスタメン起用されたのは同じチームでプレーするMF田中聡だったが持ち味である守備力をいかんなく発揮して大勝に貢献した。残念だったのは3戦目のセネガル戦で負傷交代となった点になる。MF横川とMF田中聡は同じ高校2年生。ボランチとしての系統もよく似ていると思うのでトップチームに昇格できるのはどちらか1人だろう。似た系統の守備型のボランチを同時に昇格させる可能性は低い。
MF 19 田村 蒼生 (柏レイソルU-18)
→ アジア予選の後に頭角を現した選手になる。4試合とも出場機会を得ており、2戦目と3戦目はスタメン出場。いろいろなポジションで起用されたが効果的なプレーが多かった。GLの躍進に貢献したと言える。こちらも身長は165センチと小柄。「個の力」を持っているわけではないので「トップ昇格ではなくて大学に進むのではないか?」と思われる。先を見据えてノビシロが大きそうな選手を年代別代表で優先して起用するのか?今、効果的なプレーが出来る選手を優先して起用するのか?は監督も判断に迷うところである。
FW 11 唐山 翔自 (ガンバ大阪ユース)
→ 高校2年生ながらJ3のG大阪U-23で7試合で7ゴール。昨秋のU-16アジア選手権では5ゴールを挙げて得点王に輝くなど評価が高まっている中で迎えたU-17W杯だったが不発に終わった。同ポジションのFW西川潤とFW若月の2人が強烈なインパクトを残したこともあってFW唐山に対する評価は大きく下がっているが昨秋と比べると明らかに身長が伸びており、イメージはガラッと変わった。182センチや183センチくらいはありそうなほど背が伸びているので「プレースタイル変更を模索している最中」と考えられる。
→ 2019/03/07 【2024年】 パリ世代の有望な日本人選手 (11位-20位) (2019年版)
→ 2019/03/08 【2024年】 パリ世代の有望な日本人選手 (01位-10位) (2019年版)
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