■ 個人昇格を果たした選手の活躍が目立つ。昨今のJリーグのもう1つのトレンドは「下部リーグから昇格して来た選手が上のカテゴリーで活躍するケースが多い。」という点になる。日本代表に初選出されたMF古橋(神戸)は2017年にJ2のFC岐阜でプロキャリアをスタートさせており、FWオナイウ阿道(大分)も千葉でプロキャリアをスタートさせている。下のカテゴリーで結果を残してより規模の大きいクラブに引き抜かれてここでも結果を残している選手は多い。
今、J2のクラブでプレーしている選手の中で「今オフにJ1のクラブに個人昇格しそうな選手」はたくさんいるが筆頭候補に挙げられるのはやはりFWレオナルド(新潟)になる。J2で35試合に出場して27ゴールを記録しており、J2の得点王に輝く可能性が高い。2018年はJ3の鳥取で31試合に出場して24ゴールを挙げているが「J2とJ3の両方のカテゴリーで得点王に輝いた選手」は今のところはゼロ。史上初の快挙となる。
昨オフに新潟はFWレオナルドを完全移籍で獲得しているが「J2でゴールを量産しているFWレオナルドにJ1のクラブからのオファーが殺到するのは間違いない。」と言える。最大の武器はシュート精度の高さになるが点を取るだけでなく周りの選手を上手く使える点も彼の大きな武器となる。2018年は8アシストを記録しており、今シーズンもここまで3アシストを記録している。22才という若さも彼の魅力と言える。
昨オフはC大阪のMF山村和(川崎F)や京都のMF岩崎(札幌)あたりにたくさんのクラブが関心を寄せて「争奪戦」になった。MF岩崎に対しては海外クラブも関心を寄せたが今オフの移籍市場で最も人気を集めそうなのはFWレオナルドだろう。このままJ2で得点王に輝いてオフにJ1のクラブに移籍をした場合は「J1とJ2とJ3というJリーグの3つのカテゴリー全てで得点王に輝くことが出来るか?」に注目が集まるだろう。