■ 昨今のトレンドというと・・・。「有名外国人選手のJリーグ進出」と並んで昨今のトレンドになっているのは日本人の有望な若手の早期の海外進出になる。今夏はMF菅原(AZアルクマール)やMF中村敬(FCトゥウェンテ)といったU-20日本代表でプレーした選手が欧州に渡ったがどちらもJリーグでの実績は乏しかった。「Jリーガーとしては駆け出しの選手」だったがポテンシャルの高さに目を付けたオランダのクラブが獲得に乗り出して移籍が実現した。
どちらも新天地でなかなかの活躍を見せているので現地での日本人選手に対する評価は上がっているだろう。「能力の割に日本人選手は安く買われてしまう。」という点は日本サッカー界の問題点になるが「ローリスクで優秀な若手を買える可能性がある。」となるとオランダやポルトガルやベルギーなど若手選手を育てて高値で売ろうと考えている欧州の中堅リーグのクラブにとって日本人は恰好のターゲットになる。
同年代の選手が続々と欧州に渡って活躍していることはJリーグでプレーする若手にも大きな刺激になっているがとにかく昨今の日本人の若手の海外志向は強い。「もっとJリーグで活躍して実績を作ってから欧州に渡った方が良い条件で、かつ、良いクラブに移籍できるのに・・・。」と思うケースは多々あるが「とにかく欧州でプレーしたい。」、「とにかく早く欧州に行かないといけない。」と考える選手が増えている。
当然、全員が欧州で成功するはずもないのでMF関根貴(浦和)やMF井手口(G大阪)のように早期で撤退して日本に戻ってくる選手も増えているが今オフも多くの有望な日本人の若手が欧州に旅立つことになるだろう。その候補としては日本代表に初選出されたMF古橋(神戸)以外では五輪世代となるMF田中碧(川崎F)、MF遠藤渓(横浜FM)、DF瀬古(C大阪)、FW斉藤光(横浜FC)、MF杉岡(湘南)などの名前が挙げられる。