FC岐阜→ 過去に何度も残留争いに巻き込まれながら全て乗り切って来たFC岐阜だったがさすがに厳しくなっている。39節を終えた時点で7勝23敗9分けで勝ち点「30」。22位と降格圏に位置する。10月30日(水)に行われた延期分の鹿児島戦(A)は残留争いの行方を大きく左右する大一番だった。勝てば久しぶりに降格圏を脱出することが出来たがほぼラストプレーで途中出場したFWルカオに決勝ゴールを許して0対1で敗れた。
続く39節の徳島戦(H)は0対7で大敗。20位の鹿児島との差は「7」、21位の栃木SCとの差は「3」に広がった。残留圏に浮上するのは難しくなったので「21位になってJ3で藤枝MYFCが2位以内に入ることを祈るしかない状況」になっているが得失点差はFC岐阜が「-37」、栃木SCは「-22」なので21位の栃木SCとの差も「1試合では逆転できない差」になった。「クラブ史上初のJ3降格を回避するのは難しい。」と言える。
開幕前の評価は非常に高かった。オフにFW前田遼、MFフレデリック、MF富樫、MF川西らを獲得。期限付き移籍先の鳥取で大ブレイクしたDF甲斐の回収にも成功したので「J2の22クラブの中で最もいい補強が出来た。」と言えたが新戦力が軒並み低調。開幕からの4試合は2勝1敗1分けとまずまずだったが5節以降はほとんど勝ち点を獲得できなかった。就任3年目となる大木監督は18節を終えた時点で退任となった。
大木体制での成績は3勝12敗3分け。18試合で14得点/32失点だった。北野体制では4勝11敗6分けとなる。21試合で17得点/29失点となる。1試合平均の勝ち点は0.67→0.86にアップしているが北野体制の勝ち点ペースでも39試合換算で勝ち点は「33.54」にしかならない。1試合平均の得点数は0.78→0.81、1試合平均の失点数は1.78→1.38なので失点数は減っているが劇的なプラスの効果はなかった。