■ 残り6節となったJ3リーグJ3は残り6節となった。終盤戦に突入したが昇格争いは大混戦になっている。28節を終えた時点で頭1つ抜け出す形になっているのは北九州になる。昨シーズンは最下位の17位だったが「昇格請負人」と言われる小林監督を招聘して一変した。開幕から好調で順調に勝ち点を積み上げて勝ち点「55」となった。2位の藤枝MYFCとの差は「4」、3位の群馬や4位の熊本との差は「5」。2016年以来のJ2復帰が見えて来た。
有利な立ち位置になるが残り6節の対戦カードは極めて厳しい。秋田(H)→熊本(A)→群馬(A)→讃岐(H)→鳥取(H)→藤枝MYFC(A)というのはとんでもなく大変である。32節で対戦する讃岐は調子を落としているので勝ち点「3」を計算しやすい相手になるが熊本・群馬・鳥取・藤枝MYFCは上位争いに参加しているチームで、9位の秋田もまだ可能性はある。2位・3位・4位との直接対決が全てアウェイ戦になるのもキツイ。
ここからはプレッシャーも大きくなるので突如として北九州が勝てなくなることは十分に考えられる。試練の6連戦になるが百戦錬磨の小林監督がいるのはやはり大きい。プレッシャーのかかる試合をたくさん経験してきた指導者である。主力選手は若手主体になるがベテランのFW池元などクラブへの思いが人一倍強い選手もいる。とりあえずとして30節の熊本戦(A)と31節の群馬戦(A)の2試合に注目が集まる。
■ 最終節が藤枝MYFC vs 北九州2位の藤枝MYFCは残念ながら「J2ライセンス」を取得できなかったので2位以内に入ったとしてもJ2に昇格することはできない。仮に藤枝MYFCが2位になった場合はJ2からの降格枠が1つ減ることになるのでJ2で降格圏から脱出するのが難しくなった21位の栃木SCと22位のFC岐阜の関係者は全力で藤枝MYFCを応援しているだろう。2017年の秋田と同様で藤枝MYFCがJ2の残留争いにも大きな影響を及ぼしている。
藤枝MYFCも昨シーズンはブービーの16位だったので大躍進と言える。結局、昨シーズンは最下位だった北九州が首位を走っており、ブービーだった藤枝MYFCが2位に付けていることになるのでJ3は予想の難しいリーグである。ちょっとしたきっかけで急浮上することもあるし急降下することもある。そういう意味では英会話スクールで有名な「NOVA」が経営権を取得した岩手の来シーズンは面白くなるだろう。
藤枝MYFCの残り6節の対戦カードは八戸(H)→沼津(A)→C大阪U-23(H)→秋田(H)→YS横浜(A)→北九州(H)になる。北九州と比べるとそこまで大変な日程ではない。ホーム戦も多い。当然、最後の北九州戦(H)が大一番になる。「勝ったらJ3優勝」という状況で最終戦を迎えることが出来るとかつてないほどスタジアムは盛り上がるだろう。ここからの5試合で取りこぼしを最小限に抑えて北九州をホームに迎えたい。
■ 4試合勝ちなしと失速中の群馬18節から破竹の7連勝を達成して首位に浮上した群馬だったがここ4試合勝ちなし中。3位に転落した。攻撃の中心だったFW青木翔とチーム内得点王だったFW高澤が揃って離脱中。FW青木翔が離脱してから4試合勝ちなしなので大きな穴が空いている。FW久木田やMF田中稔やMF岡田翔などは決して悪い選手ではないがFW青木翔とFW高澤と比べるとかなり見劣りする。怪我人の発生によって勢いが止まった。
残り6節の対戦カードは熊本(H)→八戸(A)→北九州(H)→G大阪U-23(A)→岩手(H)→福島(A)になる。どう考えても29節の熊本戦(H)と31節の北九州戦(H)がビッグマッチになる。熊本戦(H)は11月4日(月)に予定されているが「J3の昇格争いの行方を大きく左右する大一番」になる。25節の藤枝MYFC戦(H)のときに肉離れをして負傷交代となったFW高澤がどのタイミングで復帰してくるのか?が大きな注目点になる。
4位の熊本も24節からの4試合は0勝1敗3分けと苦しんだが直近の28節の沼津戦(H)は先制ゴールを許しながら後半に3ゴールを奪って逆転で勝利した。5試合ぶりの勝利を手にした。いい状態で決戦に臨むことが出来るが残り6節の対戦カードは群馬(A)→北九州(H)→岩手(H)→SC相模原(A)→福島(H)→長野(A)になる。29節の群馬戦(A)と30節の北九州戦(H)が重要になるのは言うまでもない話である。
■ ダークホースは5位の富山状況を考えると「少なくとも1勝1分け」で乗り切りたいが覚醒しつつある大卒ルーキーのMF中原輝に期待したい。なかなかJリーグ初ゴールが生まれないが5アシストを記録するなどチャンスメーカーとしてチームに貢献している。一時はゴールが止まったFW北村もここ最近は点を取れるようになってきた。熊本は若い選手がたくさんいるチームなので臆することなく戦いたい。渋谷監督も経験のある指導者である。
「4強の争い」という雰囲気になりかけた時期もあったが5位の富山と6位の鳥取もノーチャンスではない。負けなしが続いている富山は勝ち点「46」。2位の藤枝MYFCとの差が「5」なので射程圏内に捉えた。「いいサッカーをしながらゴールにつながらない。」という時期が長かったがここに来て大卒ルーキーのMF大谷駿が覚醒中。夏に加入したFW平松は9試合で6ゴールを挙げている。この2人が救世主になった。
6位の鳥取は勝ち点「45」となる。上位から脱落しかけた時期もあったがここ4試合は3勝1分けと好調。自動昇格争いに絡んできた。富山の残り6節の対戦カードは福島(A)→長野(H)→八戸(A)→YS横浜(A)→FC東京U-23(H)→沼津(A)になる。一方の鳥取は長野(H)→C大阪U-23(A)→福島(H)→沼津(A)→北九州(A)→YS横浜(H)になる。鳥取は33節の北九州戦(A)をどういう立ち位置で迎えることが出来るだろうか?
鳥取は大黒柱のFWフェルナンジーニョが復帰して来たことがポジティブに考えられる。希望の光が差してきたがよりチャンスが大きいのは5位の富山になる。得失点差は富山が「+18」、鳥取は「-5」なので、鳥取は2位の藤枝MYFCを2試合で追い抜くのはほぼ無理な状況である。富山の残り6節の対戦相手は中位以下のクラブばかり。他の上位チームと比べると圧倒的に恵まれている。富山の大逆転昇格は十分にあり得る。
→ 【J3】 オフの移籍市場で「J1 or J2のクラブへの個人昇格」がありそうな選手 (20名) (前編) ・・・ 01人目~10人目
→ 【J3】 オフの移籍市場で「J1 or J2のクラブへの個人昇格」がありそうな選手 (20名) (後編) ・・・ 11人目~20人目
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