■ 3強が中心となる優勝争いJ1は29節が終了した。残りはいよいよ5試合になったが優勝争いが熾烈になっている。開幕から12試合負けなしと突っ走ったFC東京が一時は独走状態になったがラグビーのW杯の影響でアウェイ戦が続いたこともあって急失速した。順調に勝ち点を積み上げている鹿島と横浜FMが猛烈に追い上げてきて28節で鹿島がついに首位に浮上した。FC東京は8節からずっと首位を走ってきたがついに首位陥落となった。
29節を終えた時点で首位の鹿島と2位のFC東京は同じ勝ち点「56」で並んでいる。今夏にたくさんの主力が抜けながら成績が落ち込まないどころか、より良い成績を残している鹿島はさすがと言える。2チームの争いになりかけたが3位の横浜FMがここ6試合で5勝1分けと絶好調。ついに鹿島ならびにFC東京との差が「1」となった。21節から3連敗を喫して脱落しかけたが再浮上して優勝の可能性が出て来た。
「3強の争い」になっているが優勝経験が豊富なのは当然のことながら鹿島になる。数えきれないほどのタイトルを獲得して来た常勝軍団である。ここ数年でメンバーは大きく変わっているが伝統は若い選手や新加入選手にも受け継がれている。ACLは残念ながらベスト8で敗退となったがルヴァン杯と天皇杯はともにベスト4進出。天皇杯は優勝の可能性が残っている。4つのコンペティション全てで好成績を残している。
ただ、残りの対戦カードはかなり厳しい。浦和(H)→川崎F(H)→広島(A)→神戸(H)→名古屋(A)なので5試合とも厄介な対戦相手になる。浦和・神戸・名古屋の3チームは残留争いに巻き込まれているがタレントは豊富である。川崎Fと広島は上位争いに参加しているチームなので「勝ち点「3」を計算できる試合は1つもない。」と言える。次節の浦和戦(H)は11月1日。金曜開催になるので大きな注目が集まるだろう。