■ 歴史に残る死闘になったファイナルルヴァン杯の決勝戦は川崎F vs 札幌という顔合わせになった。川崎Fは5度目の決勝進出になるが過去4試合は全て完封負け。ルヴァン杯の決勝戦では1つのゴールも奪えていない。対する札幌はクラブ史上初の決勝進出となる。どちらも初優勝を目指すことになるが2017年のC大阪、2018年の湘南に続いて3年連続で「ルヴァン杯初優勝チーム」が誕生するのは決勝戦の対戦カードが決まった時点で確定している。
大観衆の中で試合は行われたが歴史に残る死闘になった。前半10分にMF菅大輝のゴールで札幌が先制に成功するが前半48分にMF阿部浩のゴールで川崎Fが1対1の同点に追いついた。1対1で迎えた後半43分に途中出場したFW小林悠のゴールで川崎Fが逆転に成功するが後半50分にCKからMF深井一がヘディングシュートを決めて土壇場で2対2の同点に追いついた。試合は15分ハーフの延長戦に突入する。
延長戦に入ってしばらくした後、MFチャナティップの突破を止めたDF谷口彰がファールを取られて札幌はゴール前の絶好の位置でFKを獲得する。逆転のチャンスを迎えたが一時的に試合は中断。「決定機を阻止した。」と判断されたのだろう。ビデオで確認した結果、イエローカードからレッドカードに訂正された。数分の中断の後、DF福森晃が得意の左足で鮮やなFKを決めて札幌が3対2と逆転に成功する。
数的不利になった川崎Fだったが延長戦の後半4分にCKからFW小林悠が決めて3対3の同点に追いついた。試合はPK戦に突入する。先行は川崎F。3人目まではどちらも成功したが川崎Fの4人目のDF車屋が失敗。5人目の札幌のDF石川直がPKを成功したら「札幌の初優勝」という状況になったがGK新井がビッグセーブを見せた。6人目はMF長谷川竜也が成功した後、DF進藤が失敗。川崎Fがルヴァン杯を制覇した。