東京ヴェルディ→ 2018年のプレーオフで快進撃を見せて参入決定戦に進んだ東京Vだったが磐田に敗れて2008年以来のJ1復帰を逃した。2年連続でチームをプレーオフに導いたロティーナ監督が退任してイングランド出身のホワイト監督を招聘したが煮え切らないシーズンになっており、37節を終えた時点で13勝12敗12分けで勝ち点「51」。6位の水戸や7位の徳島との差は「10」なのでプレーオフ出場は絶望的と言える。
22節を終えた時点でホワイト監督が退任した。この時点での成績は7勝7敗8分けで勝ち点「29」。13位だった。クラブOBの永井監督になってからは6勝5敗4分けで勝ち点「22」となる。ホワイト監督のときは22試合で29得点/30失点だったが、永井監督になってからは15試合で22得点/22失点となる。1試合平均の得点数は1.32→1.46、1試合平均の失点数は1.36→1.46に変化している。成績的には大きな違いはない。
こうして数字だけを比較するとホワイト監督のときもほぼイーブンの成績だったので「決して悪くはなかった。」と言えるが永井監督になってから東京Vのサッカーは面白くなった。ホワイト監督の頃は「どういうサッカーをしたいのか?」がはっきりせずにやや迷走したが監督交代によってはるかにやりたいことは明確になった。成績自体はほとんど変わっていないが「監督を代えた判断は間違いではなかった。」と言える。
永井監督は続投になるだろう。勝負の2年目になるがやりたいサッカーが明確になったのは補強は進めやすくなる。昨シーズンは最後まで生き残ったのでオフに突入する時期が遅くなった。それ故、あまり効果的な補強が出来ずに苦しんだが、来シーズンもJ2が主戦場になることはほぼ確定している。J2に再降格して2020年が早くも12年目になるのですっかりJ2に定住してしまったが久々のJ1復帰が目標になる。