ジェフ千葉→ J2に降格して10年目になる千葉は2009年以来のJ1復帰を目指したが開幕4試合で0勝2敗2分けと出だしで躓いてしまった。4節を終えた時点でエスナイデル監督が退いてクラブOBである江尻監督が就任。就任2戦目となる6節の福岡戦(A)で今シーズン初勝利を上げると調子が上向きになった時期もあったが長続きしなかった。34節を終えた時点では8勝14敗12分けで勝ち点「36」。17位と低迷している。
江尻監督になってからは30試合で8勝12敗10分け。30試合で獲得した勝ち点は「34」なので褒められた成績ではない。26節から4連敗を喫するなどここ9試合でわずか1勝のみ。21位の栃木SCとの差は「8」。残り8試合で8差なので「よほどのことがない限りは大丈夫」と言えるがまだ油断はできない。最終節(=42節)がホームの栃木SC戦になるがここまで「J2残留」が確定していないようだと大変なことになる。
次節にも「J1昇格の可能性が消滅する。」という状況になっているが13位の東京Vとの差が「9」。クラブワーストの順位に終わった2018年の14位をさらに下回る可能性が高まっている。J2に降格してからは毎年のように監督を代えてきたが結果にはつながっておらず、この点がマイナスに作用していることを考えると「監督続投」を求める声も少なくないと思うが抜本的な改革に乗り出さないといけない状況になっている。
結果が出ていないので何を言われても仕方がないが「戦力的に足りていない。」とは言い難い。「各ポジションにタレントを揃えている。」というのも間違いない。FWクレーベやFW船山貴やMF熊谷アンドリューなどは各々のポジションでJ2屈指の選手である。DF増嶋、DF下平、MF為田、MF矢田、MF茶島、DF米倉など特徴を持った選手はたくさんいるがなかなか結果に結びつかないもどかしいシーズンになっている。